FAX DMを著者自らやる理由とは
このFAX DMですが、著者であるあなたが自己負担で書店に宣伝をするというものですが、ほんらい出版社がやるべきことを著者であるあなたが、やる必要があるのでしょうか?
それは、あなたが出されるか、出された出版社で「今月オススメの新刊」ということでイチオシのものであれば良いと思いますがそうでない場合、書店さんに対してのアピールとなります。
一般的に、出版社が書店にFAX DMを行う場合は、「一冊のみ」と「複数冊」を宣伝する場合の2つのパターンがあります。もっとも売込みたい場合は「一冊のみ」で送り、それ以外は「複数冊」の案内として送ります。
つまり、出版社から送られてくる「一冊のみ」の新刊案内を見ると、書店さんは「今月のオススメだな」ということになるわけです。
過去に、わたしが書店に届いてるFAX DMを見た中に一枚のFAXで30冊前後の本を紹介しているところもありました。もちろん、このFAX DMの原稿にも掲載できる限界がありますので、この場合、タイトル、著者名、価格、ISBNコード、注文冊数だけの「一覧表情報」となり、その本がどんな本なのかの判断は「タイトル」「著者名」のみとなります。
書店が、もっとも欲しい情報は「その本が売れるか?」という当たり前のことが残念なことに置き去りになっていることが多いのも現状です。
おそらく、ほとんどの方の新刊は出版社が日頃よく取引のある書店にしか宣伝していないケースが多いと思います。なぜなら、どこの出版社も「売れるか、売れないかがわかならいのに広告費を投入できない」のが現状なのです。また、「複数冊」としてFAX DMを送ってもらえるだけで良いほうかも知れません。