後藤玄利 氏より (ケンコーコム)
このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
・ケンコーコム株式会社、後藤玄利(げんり)氏はインターネットで売れるものとは、近所で
・買えない。
・買えずらい。
・でも欲しい。
というものがネットの特性だと説いている。つまり、リアルなお店で扱っていないニッチな商品、専門性の高いもの、買うのが恥ずかしい商品(ダイエット商品や趣味趣向品で人には知られたくない)などが売れていく。
これは、インターネット書店大手のアマゾンにも同じ傾向がある。アマゾンは書籍のベストセラーを公開しているが、リアル書店のベストセラーと比較しても中身や順位が大きく異なることがある。
すなわち、アマゾンでも近所の書店で、「買えない」、「買えずらい」、「でも欲しい」という商品が売れているということだ。
ケンコーコムとは、健康関連のEコマースの会社である。健康食品、日用品、ダイエット、ペット用品、介護用品、ベビー用品、化粧品などネットで通販している。BtoC向けサービス。商品数は6万8,000アイテム。通常のドラッグストアでは、数千~1万点を扱い、多くても2万点。ネットだからの商品数。
購買層は女性が多いかと思うとほぼ半々。
男49%、女51%、年齢層は、男が39.8歳、女が35.9歳。
一日に15万人がサイトに訪れ、3000名が何らかの商品を買っていく。コンバージョン率は2%。
そんなケンコーコムには、5つの強みがある。
1、品揃えが充実している。
2、粗利率が高い
3、在庫負担が小さい
4、リピートが期待できる
5、集客を低コストで行える
ネットとリアル店舗での売れ筋商品には大きな傾向がある。リアル店舗で売れる商品とは、「毎月の生活に必要なものは売れる」。商品名でいうと、ファミリーフレッシュやキャベジン、ルル、ネイチャーメイド、ツバキなどがそうである。つまり、ナショナルブランド。
一方、ネットでのケンコーコムで何が売れているかというと、近所で買えない、買えずらい、でも欲しいが売れている。具体的にはどんな商品かというと、プロティン、ミネラル発泡水、妊娠検査薬、無添加の洗剤などである。