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内容が良くても本は売れない?!
ある編集者や経営者はいう。「売れないのは、本の内容が悪いからだ。」確かに、良い本でなければ本は売れない。しかし、取次、書店という流通があったからこそではないだろうか。
現在でも出版物の65%は取次・書店ルートで販売されている。CVSを含めると85%が取次を通して販売されている。今も間違いなく出版物のメインの流通である。
そんな、流通形態が飽和状態にある。
なぜなら、毎日、新刊が200冊も出ているからだ。本を目利きする書店員ですら、全ての本を読む時間はない。しかも、読者はどの本が自分に取って良書なのか知れ得ない。また、どの本を買って良いのかもわからない。
まして、読者の多様化も進んでいる。商品やサービス、人だけにスポットを当てても、なかなか売れないのが現実。
では、どうしたら良いのか?著作の対象となる読者を探し、その読者に本を手に取ってもらえる仕組みを作り出すことが出版社に求められている。すなわち、「マーケティング」だ。
最近は、出版社では販売局や販売部に代わってマーケティング局、マーケティング部という名前をよく耳にするようになってきた。
その本を知ってもらうこと。本の内容がどうとか、読めば良い本だからとか、類書がないとかよりも、先ずはその本の存在を知ってもらうことが重要。なぜなら、手にとって存在を知ってもらわなくては、買う選択肢に入らないからである。
この新刊ラッシュの中でどうやったら他の本より自著を目立たせることができるのであろうか?