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週刊ダイヤモンド元編集長に聞く「売れる特集」
3大経済誌のひとつ。東洋経済、日経ビジネス、そして週刊ダイヤモンド。書店、駅売店では圧倒的販売数を誇るのがダイヤモンドである。
では、その週刊ダイヤモンド。社内はどんな体制になっているのだろうか?記者は40人体制。契約社員は3名で動いている。各記者、各業界ごとを担当しているのが特長。例えば、自動車、金融、産業といった具合。
各記者は、担当業界のことを深堀りして書くのが週刊誌。なぜなら、雑誌だけに速報性がないため。
ダイヤモンドは11万部を発行し、そのうち定期購読は5万部。通常、雑誌の場合は初版のみで増刷はしないが、売れる号は2刷り、3刷りと出す。(2006年10月現在)
おおまかに読者アンケートへ投稿してくれる人は100名。それに読者モニターが100名、合計200名。
編集会議は毎週水曜日。締切りが水曜日だから。面白い記事があった場合は、翌木曜日までに差し替えることも。
売れる特集には、読者の目先のメリットを提示した場合には売れる。例えば、過去に売れた特集を見ると、「丸ごと1冊営業入門」、「丸ごと1冊株入門」、「息子、娘を入れたい学校」、「給料全調査」、「黄金の3年総予測」などなど。
暗いときに、明るい話題を記事として書いて欲しいとの意見があるが、このようなときには、売れない。
売れる特集の原則
・マーケットサイズはどのくらいかを見る。
例えば、ゼネコンの特集。就業人口が多いため=市場は大きい。但し、自動車の特集は売れない。経済誌を読まない可能性があるため。
・銀行の話題も売れる。「銀行危険度ランキング」の特集は売れた。就業人口が多いこともそうだが、「取引がある」、「どこにでもある」という理由が考えられる。
つまり、「身近」なテーマは売れる。
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