Tweet [ 出版業界の専門用語 ]

責任販売とは

出版業界の新しい取引方法のこと。

通常、出版社がつくった書籍は、取次（問屋）を通して全国の書店に流通する。これが「委託制度」です。つまり、売れなかった場合、書店は返品ができるのが現状の制度。

この委託制度により、書店は売れなかった書籍を出版社に戻すことができる。そのため、出版社は新刊点数を増やし、返品のリスクを回避してきました。その結果、陳列期間は短くなり、読者の目に触れないまま返品されるという悪循環を生んでいました。

そこで、書店は仕入れた商品は必ず責任をもって販売する。その代わり、出版社は注文通りの本の生産、出荷を行う。そして、問屋である取次会社も責任の一端を引き受ける制度が考えられた。

これが、「責任販売制」です。