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広岡勲 氏より (ニューヨーク・ヤンキース球団広報)

このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
      

・広報の仕事がどういうものか。それは「信頼関係」。簡単にいうと、球団、選手、メディアとの信頼関係を、どう作っていくかということ。

・記者は取材をするにあたっては何をやろうと自由であり、その代わり、その責任を負う。だからこそ、会社も記者を信用して任せている。

・障害を持った子どもたちを球団に招くというケースは日本でもあるが、シーズン中に選手が病院まで訪ねて患者を見舞ったというケースはあまり聞いたことがない。

・ヤンキーススタジアムの演出。

試合開始直前になると、「スターウォーズ」のテーマ曲とともに、相手チームを「ダースベーダー」、ヤンキースを「ルーク・スカイウォーカー」に見立て、ルーク・スカイウォーカーがダースベーダーをやっつける映像が大型ビジョンに流させる。「スターウォーズ」は誰もの知っているから子どもたちは大喜び。

また、イニングの合間も、クイズがあったり、選手の自己紹介があったり、絶えず子どもたちの関心が集まるような工夫がされている。

そして、5回のイニングが終わると、数人のグランドキーパーがグランドに出てきて「YMCA」の曲の合わせて、踊りながらグランドを整備する。彼らの動きに合わせ、スタンドの大人も子ども立ち上がり、腰を振り、手を振る。その様子がビジョンに映し出されと、「わたしのほうも撮って!」小さな女の子が懸命に踊っているところを、カメラマンにアピール。いかにもアメリカらしい光景が、スタンドのあちこちで見られる。

・広報とは、単に情報を提供すればいいというものでなく、受け手側が何を求めているのか、相手の気持を考えて、お互いに協力しながら最善の方法を選んでいくこと。そして、その根底には、情報を与える側も受ける側も、常に善意で支えられていなければならない。
       
         
●書籍『ヤンキース流広報術』
広岡勲 著
日本経済新聞社(2006/12)
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