田中淳一郎 氏より (NET21 取締役副社長)
このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
ネット21とは、中小書店が戦略的に組織化するための共同出資会社です。つまり、協業組織。田中淳一郎氏は、NET21では「販売」と「広報」を担当。恭文堂書店の取締役。2007年2月現在 22法人 60店舗。2006年度の年商は100億円突破。
・NET21の経営理念。
□本と読者を結ぶ確固たる礎を築くこと。
□出版社に書店のデータや生の声をより多く集めてもらい、より多くの良い本を出版してもらうこと。
□出版社、書店が販売データをもとに強固な信頼を作り、より効率的な販売を行う事。
・組織哲学
□「ALL FOR ONE ONE FOR ALL」の思想
□形態は機能に従う
・中小書店の衰退原因
売上低迷、資金不足、後継者不在、商品仕入力の低下、競合店の脅威、夢も希望もない、情報不足、人材不足、楽しくない。
・NET21を立ち上げて効果の高かったこと。人材の共有。
・協業できることは突き進めていく。できないことは捨てる。
・地域に根ざした書店経営を。
・取次は、栗田出版販売、日本地図共販。
・ジャンル別に担当をつくっている。
・返品率が多いのは、取次が一方的に送ってくる自動配本のせい。
・NET21の仕入は、全店を1店舗とみなし仕入を一本化。そこから、栗田出版販売内にある事務所で各店に分ける。
・東京を優先的に配本。
・各店の販売状況は、翌日AM11時には各店が見れる。(ASP利用)サービス名「やまびこ通信」
・出版社が依頼する書店への営業代行が来るが、担当が代わると意味がない。
・書店発の企画をやっていきたい。
・NET21の向かうところ
出版社(作る)、取次(運ぶ)、書店(売る)という関係にとらわれない。つまり、書店が本を作ったり、自らで商品をつくるようなことも考えていく。
・お客様の趣味趣向に合った棚作りのために顧客管理を。(ポイントの導入)
加盟書店は以下です。
進駸堂、文華堂、藤村書店、サクラ書店、本の森・セルバ、恭文堂、かもじや本店、今野書店、井上書店、往来堂、いろは堂、中原ブックランド、秀文堂、、ブックピア、サンクス、伊野尾書店、ブックシアター・ベル、ブックセンター滝山、ブックスペースワン、吉見書店、第一書林、優文堂