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出版業界の悪循環
出版業界には悪循環があります。それは、減数出荷と見込注文です。
つまり、出版社がどの程度売れるのか需要がわからず書店からの返本を恐れて注文に対する出荷を押さえることがあるのです。
また、減数出荷に対して書店は頼んだ注文冊数がこないので多めに注文するといった非効率が生じています。
この背景には、どの本が、いつ、どれくらい売れたか？といったことが正確に把握しづらい状況があるからです。そんなことから欲しい本の仕入れができない状況が出ています。
出版業界は、出版社、取次、書店という流通経路を持っていて、他の業界から見ると環境が整った業界です。簡単に言うと、物を作ったメーカーが問屋を通せば全国の小売店に置いてもらえるという流れです。
このような悪循環がありますが、現在大手取次が課題を解消するべきインフラを整えようとしています。