安宅仁 氏より (プロ講師育成コンサルタント)
このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
・不思議なことに、講演の業界では、必ずしも高いキャリアの方、話術巧みな方、膨大な情報を持っている方が成功するというわけではありませんでした。
・課長や部長といった肩書きではなく、どんな仕事をしてきて、どんな成果を上げたのかが大切なのです。
・講師は顔写真で選ぶ。お勧めは、誰かと会談しているところの、斜め横顔からのアングルです。その際、手にアクションがあるとベストです。
・冒頭で聴講者の興味をつかんでから本題に入るわけですが、まずは、今回の講演テーマにおける社会的な現状認識とその背景を明確にしましょう。
聴講者が抱えている環境の変化、課題を指摘して「この講師はよく現状を把握しているな」と共感してもらうことが重要です。
・時間内で自らの情報をすべて出し切ろうと考えるのは失敗のもとです。
・講演の根幹テーマは、変革、革新であると提唱している。そのため、講演には従来の常識を否定するという要素が必要です。
・「3」はノウハウのミラクルナンバーです。例、御社にはこのソリューションが最適です。その理由は次の3点です。
・プロ講師は腹式呼吸で話す。
・事例を引き立たせる前置き。自分以外の事例を使う際の前置きとして有効なのが「ここだけの話」です。「これいっちゃっていいのかな~」とか「○○社長からはあんまり言わないでと、いわれているんですがね~」とか、「ネタに使うなって、このあいだ怒られちゃいましたよ~」
・講演の目的(ゴール)の確認。つまり、誰に、何を伝え、行動を促し、変化させたいかを明確に把握しておくことが重要です。
・必要以上の謙虚は絶対にしない覚悟をしましょう。
・講演は、情報量よりも質と印象度です。ひとつのノウハウやフレーズでも、長期間印象に残すことがプロ講師の黄金律です。
・成功事例を話してから、聴講者に対して「自慢話だな~と思います?・・・はっきり言って自慢です!と言い切ると、逆に好感を持たれます。
・ネタが東京の話ばかりでは全国的な人気講師にはなれません。
・講演で聴講者が聴きたいのは、軌道に乗るまでの泥臭い話、本音トークです。
・基本は、答えを先にいって、後で根拠を言うのがベストです。
・あるセミナーでは、レジュメにミント系ガムが一枚クリップにはさんでありました。
・ネガティブアプローチを使う。人は「こうすればもっとよくなる!」といわれるよりも、「まだ、そんなもったいないことをしているんですか?」といわれたほうが、行動に移す傾向にあるそうです。
・今日の「ビックリしました!」を入れる。コンビニは日々新しい商品が入っており、ネタの宝庫です。
・プロ講師は、「教えてやろう」「指導してやろう」ではなく、あくまで自らの体験談や前向きな失敗談をベースにして話を組み立て、そのなかから受講者に「何かを感じ取ってほしい」というスタンスを堅持すべきだろうと思います。
・「トイレや緊急な連絡が入ったときなどには遠慮なく席を立っていただいて結構です」といった心配りのひとことを忘れてはなりません。
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