小尾俊人 氏より (みすず書房 創設者の一人)
このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
・円本四天王
講談社、野間清治(のませいじ)
改造社、山本實彦(やまものさねひこ)
新潮社、佐藤義亮(さとうぎりょう)
平凡社、下中彌三郎(しもなかやさぶろう)
・すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する
・ドイツの町マインツに住む金属合金師グーデンベルグが、仕事がら、活字鋳造のための鉛合金の比率を割り出したことから、革命がはじまった。
・出版現象の循環と関連
原稿、本づくり、流通、読者
・目の肥えた、知的関心の高い読者は、いつも日刊紙の広告面を見ている
・出版現象の成層構造
知恵、知識、情報、日常生活
・大正一二年の関東大震災は、その三年後に「円本(えんほん)」ブームという文化、社会現象を引き起こした。
・「安い」の意味は、「内容と質と量」との関連で、従来の常識をひっくり返すようなものでなければならぬ。何でも安ければいいというものではない。
・売れようと売れまいとそれは取次店の責任ではない。
・円本流行時代には何十万と作って盛んに本を売ったのですが、そういう時代の出版屋は非常に隆盛のように見えて結局はみんな損をしてしまった。
・出版は社会現象である。
・岩波が本屋を初めたのは大正二年
・岩波茂雄の言葉
「出版屋になろうなどと思わないで出版屋になってしまい、金持ちになろうと思わないで金持ちになっってしまった」
「正しかることは永久に正しからべからず」
・文庫発刊の辞の草案は三木がつくった。三木清
・弘文堂という本屋はもと京都で古本の売買を営んでいた小さな店であった
・出版の自由を制限するような法律は規制してはならぬ
・経済の世界では、「需要が供給を左右する」と言われる。
●出版と社会
小尾俊人 著
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幻戯書房 (2007年9月初版)
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