鎌塚正良 氏より (週刊ダイヤモンド編集長)
このページは、セミナー「経済誌の現場からの報告(ギリークラブ主催)」から、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げています。
・売れた特集ランキング 2007年10月~2008年6月
順位 特集名 号数
1位 年収が20倍増えた仕事術「グーグル化」知的生産革命 08年02月09日号
2位 エアライン&ホテル全評価 07年10月27日号
3位 保険のムダ 総点検 08年02月02日号
4位 最新 給料全比較 職業別・会社別・規模別・官民別 07年10月06日号
5位 病院格付け 08年06月14日号
6位 後悔しない「老後」 08年04月12日号
7位 営業力 実践トレーニング 08年04月26日号
8位 ゼネコン断末魔 07年12月01日号
9位 介護全比較 決定版 07年11月10日号
10位 丸ごと一冊総予測2008 07年12月29日合併号
・売れた特集を見ると、「身近」なテーマが売れている。個人の生活、家族、地域など。特に、自分の利益を拡大できるもの。また、簡単、すぐ、今すぐといったキーワードに強く反応している。
・売れないテーマを見ると、自分とは遠いものは売れない。例えば、天下国家の特集。
・週刊ダイヤモンドは30~100ページの特集をやっている。これは月刊誌なみの量。
・広告は、京急線や京成など「ベイエリア」を中心にやることがある。
・書店で売れている数字を見て増刷を決定する。増刷数は1万部~2万部。
・自動車の特集は、知っている限りで売れたためしがない。
・株の特集は最近売れない。2004年くらいは売れた。
・週刊ダイヤモンドには、40人近い記者がいる。各記者、業界担当制が特長。例えば、自動車、金融、産業といった具合。
・週刊ダイヤモンドは毎週木曜日が締め切り。
・週刊誌は、テレビを比較すると速報性がないために深堀りする。
・売れる特集だけを続けるのはどうかと思っている。
・息が長い特集作りが販売部数を落とさずにきている。
・販売部数を伸ばしているのは、本屋に書籍と一緒に置いてもらっている。つまり、その特集にあった書籍の隣りにならべてもらっている。これはダイヤモンド社の営業の努力。(通常は、書店の陳列は雑誌は雑誌、書籍は書籍で置かれています。これを雑誌の棚だけに置くのでなく、書籍の棚に一緒に並べたということです。)
●セミナー「経済誌の現場からの報告」
鎌塚正良氏 『週刊ダイヤモンド』編集長
※ギリークラブ主催
※ギリークラブのサイトはコチラから
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