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委託制度をいち早く取り入れた出版社とは
実業之日本社です。1909年(明治42年)に創刊3年目の「婦人世界」新年号から「オール委託・返品無制限自由制度」を取り入れました。
それまでの、雑誌や書籍は買切制。買切制によって出版社は予測できない危険を防げる反面、小売の書店にとっては大きなリスクとなっていたのです。
結果、書店は注文に慎重になり発行部数が抑えられ、定価は高くなっていました。
ところが、オール委託・返品無制限自由制度になることで、書店は万が一売れなかった本を返せるという安心感から大量の注文に結びついていったのです。
これにより「婦人世界」は発行部数を大きく伸ばし、最高期32万部という当時、東洋一を誇るまでになりました。
このオール委託・返品無制限自由制度を取り組んだのが、新聞記者出身の増田義一氏。日本の出版界はこの委託制度によって、大量生産、大量販売ができるようになり発展してきました。
※実業之日本社のサイトはコチラから
https://www.j-n.co.jp/