吉池 理 氏より　（書籍「テレビであなたの商品・会社をＰＲするとっておきの方法」より）

このページは、書籍「テレビであなたの商品・会社をＰＲするとっておきの方法（日本能率協会マネジメントセンター 刊）」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
　　　　　　　　　　

・ネットは「プルメディア」であり、テレビは「プッシュメディア」

・番組を観て殺到する客はありがたい新規顧客ですが、反応が早いだけに飽きっぽいお客さんです。同じ人が明日はまた別のお店へ殺到するかもしれません。

・民法のメインターゲットは「主婦」と「ティーンエイジャー」だ

・我々がふだん目にする視聴率とは「世帯視聴率」であり、かつ「関東地方視聴率」であるということです。

・ＮＨＫへのＰＲは可能です。（中略）国営放送の立場を意識した「地方色」「公共色」の濃い情報を前面に出す

・日本テレビ（ＮＴＶ）
読売新聞系列ですから、読売新聞の報道姿勢にならったコンテンツ作りが基本となります。

・日テレは視聴率重視です。

・フジテレビ（ＣＸ）
バラエティ番組中心で動いている局であることを強く意識しておく必要があります。

・テレビ朝日（ＥＸ）
テレビ朝日は朝日新聞社の報道姿勢の影響が非常に濃い局です。

報道色の強い局であるため、記者クラブ経由の直球プロモートは当然押さえておく必要があります。

・テレビ東京（ＴＸ）
他の民法が「主婦、ＯＬ、子ども」にとらわれている傍ら、「サラリーマン、個人投資家、シニア、アニメファン、ゴルフファン、レースファン、釣りファン、パチンコファン、ファッションマニア」などのコアな層に集中する番組編成をしています。

・テレビは 「本という商品」を宣伝することは嫌いますが、「売れている話題の本」にならニュースバリューを感じてもらえます。

・１、タイトル　２、リード　３、本文

・報道局のリリースポイント
ＹＴＴ（Yesterday、Today、Tomorrowの略。過去の状況、現在の状況、今後の展開を盛り込むこと）
客観性重視（自社のみならず他社の状況を同時に盛り込むことで真実性が高まる）

・リリースを読んだ瞬間にテレビ製作者に「絵になるか」「インパクトのある映像が作れるか」「これは数字（視聴率）が期待できるか」と直感的に思わせる必要があります。

・自分だけを売り込むのは宣伝。複数企業を巻き込めば客観性が出て「ニュース」になります。

・媒体によって郵送、ファクス、Ｅメールを使い分けるのが何よりも大基本となります。

・１、数日前に報道用資料を送らせていただいたことと到着の確認。
２、（中略）報道用より具体的で詳細な情報を提供できるとオファーをする
３、アポイメントが取れない場合は郵送で追加資料を送る旨を告げる。

・取材の申し込みがあったら「放送局」「番組名」「コーナー名」「取材の趣旨」「具体的に欲しい映像」などを、取材依頼シートに書き込みながら確認します。

・想定問答集の例

●業界及び市場に関する質問

　・御社の属する市場について教えてください。
　・市場のトップ企業の戦略は？　御社はトップ企業との戦略差異はありますか？
　・御社は市場においてどんなユニークなポジションを築いていますか？
　・市場規模を教えてください。また、御社の販売数・売上規模を教えてください。
　　ここ３年の売上推移はいかがですか？
　・市場全体のここ３年の動きはどうでしょうか？
　・御社の強みを教えてください。今後の展開に向けての御社の課題（現状での弱み）は何ですか？
　・御社の新商品が市場に投入されることで、市場はどのように変化してきますか？

●商品研究開発費用・投資額について

　・今回の新商品の総開発費用を教えてください。
　・既存商品と比較して投資額の差異はいかがでしょうか？
　・競合他社の商品と比較して投資額の差異はいかがでしょうか？
　・商品開発投資額の回収見込みはいつ頃になるのでしょうか？
　・御社総売上高を考えて、この投資額が経営に与えるインパクトはいかがでしょうか？

●営業戦略について

　・新商品の販売チャネルを教えてください。
　・新商品の販売エリアを教えてください。
　・具体的なターゲット顧客を教えてください。
　・営業戦略上、競合とはいかに差別化を図りますか？
　・営業戦略上、既存商品の売り方と違う点はありますか？
　・販売コストはいかほどかかるのでしょうか？
　・新商品の価格は既存市場にどういったインパクトを与えるのですか？

●商品戦略について

　・映像的に一番この商品をアピールできるのは何でしょうか？
　・この商品の最も画期的なポイントを教えてください。
　・開発者さんの新商品開発に対する思い入れを聞かせてください。
　・新商品開発にあたって、開発者さんの面白いエピソード等はありませんか？
　・競合他社さんの商品や既存商品と最も異なる点は何ですか？
　・御社の株価に対して、この新商品はどういった影響を与えると予想されますか？

●経営者について

　・この業界は長いのでしょうか？（社歴はどれくらいですか？）
　・社長業を始める前は、どういったご職業についていたのですか？
　・今の事業にかける社長様の意気込みを簡単にお話いただけませんか？
　・企業経営理念をお伺いしてもいいでしょうか？
　・ご出身学校をお伺いしてもいいですか？
　・御社の業界では○○が問題になっているようですが、それについての社長様の見解は？
　・社長様の休日の趣味をお伺いしてもいいでしょうか？
　・ご家族構成をお伺いしてもいいでしょうか？
　　
　　　　
　
・経済・文化ドキュメント番組は大変なＰＲチャンスとなるわけです。（「トップランナー」（ＮＨＫ）、「プロフェッショナル」（ＮＨＫ）、「プロジェクトＸ」（ＮＨＫ）、「ガイアの夜明け」（テレビ東京系列）、「カンブリア宮殿」（テレビ東京系列）、「情熱大陸」（ＴＢＳ系列）、「夢の扉」（ＴＢＳ系列）、「ノンフィックス」（フジテレビ系列）、「ソロモン流」（テレビ東京系列）等）。

・ペイドパブリシティの活用法
狙い目は「生活情報番組」「ワイドショー」「バラエティ」「報道番組内の企画特集コーナー」など。

・電話をする時間帯は製作現場が比較的静かな午前１０時～１２時頃がベストです。

・メディアデータベース作成のススメ
代表的な書籍は、「マスコミ電話帳」（宣伝会議）、「日本マスコミ総覧」（文化通信社）、「ＰＲ手帳」（日本パブリックリレーションズ協会）、 「月刊メディア・データ」（メディア・リサーチ・センター）、「全国テレビプロダクションベスト１００」（東急エージェンシー）などです。

・大宅文庫に居る人たちはリサーチャーか作家の卵

・テレビ媒体では「なさそうでなかった企画」では視聴率が稼げない。「普通の人の身の回りにおいて、ありそうでなかった企画」がベストと言われている。
　　　　　　
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
●書籍「テレビであなたの商品・会社をＰＲするとっておきの方法」より
吉池 理 著
￥1,680（税込）
日本能率協会マネジメントセンター
2006年12月初版
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