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出版業界の豆知識

[ 図書館について ]

小、中学校図書館の図書購入方法について

※書籍「変わる出版流通と図書館(尾下 千秋 著)」より


小、中学校図書館の購入特質

小、中学校図書館は年に何回も購入するわけではありません。たいていは年に一回か二回で、その購入ピークは春と秋です。ですから、出版社が学校図書館向けのシリーズものを作って売ろうとするなら、絶対に四月に間に合わせなくてはなりません。


小、中学校図書館の対象資料・購入担当者・購入方法

購入担当者 : 図書主任(兼任)
購入図書選定 : 図書主任
主な購入資料 : 既刊書
新刊・既刊の割合 : 既刊書 100%
購入資料の内容 : 児童書 95%
購入方法 : 児童図書展示会の利用、巡回販売車の利用、カタログ見てリスト発注、現物選定
購入時期 : 年に1、2回 夏休み前と読書週間前が購入の大山
装備の有無 : 大都市圏は装備付き
コンピュータの導入 : 全国で約1%


図書館が選書する際の重要な要素

図書館が選書する場合、内容の抄録(しょうろく)や著者略歴が重要な判断材料になります。(中略)とくに、抄録は選書の際の重要な要素です。※抄録(しょうろく)とは、出版物や文献の内容要約のこと。


図書館が求める出版物

分野では、「参考図書」「料理」「洋裁」「手作り」「高齢者」「生き方の本」「住まいの入門書」「話題の本」「読物」「絵本」などが人気です。


出版のタイミングは、社会の出来事に合わせると良いでしょう。需要の多い季節物はとくにそうです。「クリスマス」「入学」「修学旅行」「節句」「七夕」「林間学校」「運動会」「遠足」ものなどはそれぞれ季節に合わせて作るべきです。夏休み用の本であれば六月に刊行されていなくては夏休みに利用できません。
   
 
●書籍「変わる出版流通と図書館」 オンデマンド版より
尾下 千秋 著
¥1,995(税込)
日本エディタースクール出版部 (2004年4月初版)
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小、中学校の図書館では、1学期中に新しい本を揃えるのが通例

※読売新聞、2012年7月9日(月曜日)号より。

小中学校の図書館では、1学期中に新しい本を揃えるのが通例。これに合わせて児童書系の出版社はグループを組み、地域の書店とともに、学校を巡回して選書の手伝いをする。農文協が事務局のNCLの会(自然と子どもたちを結ぶ会)は、最多の出版社が参加していると目され、今年は34社の児童書を共同で販売している
 

NCLの会のウェブサイトはこちら
読売新聞社のウェブサイトはこちら

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