塩沢 実信 氏より (書籍「出版最前線」より)
このページは、書籍「出版最前線(塩沢 実信 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・ 「出版は天下の公器である」を経営もモットーに、生涯を貫いた出版人に、鈴木一平がいる。大修館の創業者で漢学者の諸橋轍次と組み、三十五年間の歳月をかけて『大漢和辞典』全十三巻を刊行した信念の出版人である。
・因みに文庫のシェアーはおおよそ、次の通り。
新潮文庫 二十五%/角川文庫 二十五%/講談社文庫 一〇%/文春文庫 八%/集英社文庫 八%/早川文庫 六%/徳間文庫 四%/中公文庫 三%
残る一〇%を、他の文庫が食いあっているのが現実である。
・戦前の出版界のジンクスに「ベストセラーを出した出版社は倒産する」という物騒なものがあった、
・雑誌の売上げが単行本をおさえて、文字通りの“雑誌の時代”になったのは、この数年来のことだ。
・一ツ橋グループの成長がいちじるしい。総帥の小学館社長相賀徹夫は、その秘密を、次のように語っている。「集英社や祥伝社や、その他もろもろの事業体を、私が全部手の中におさめようとやっていたのでは、ここまで伸びなかった。
●書籍「出版最前線」より
塩沢 実信 著
¥1,200
彩流社 (1983年11月初版)
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