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出版業界の豆知識

[ 図書館について ]

公共図書館の図書購入方法について

※書籍「変わる出版流通と図書館(尾下 千秋 著)」より


公共図書館の購入特質

・新刊書と既刊書の割合は八対二
・一般書と児童書の割合は八対二もしくは七対三
・全分野の基本図書と読み物、全集と単行本が対象
・毎週一回、定期的に発注。現物の新刊見計らい方式もある
・分野別に担当者が選書


公共図書館の対象資料・購入担当者・購入方法

購入担当者 : 図書館司書または事務
購入図書選定 : 分野別に担当
主な購入資料 : 新刊書
新刊・既刊の割合 : 新刊書 80%
購入資料の内容 : 児童書 一般書 全分野の基本図書・読物
購入方法 : 物流システムの利用 リスト発注 一部新刊見計らい
購入時期 : 週に1回(年間ほとんど休みなし)
装備の有無 : 装備付き購入が主流
コンピュータの導入 : 導入率 90%


図書館が選書する際の重要な要素

図書館が選書する場合、内容の抄録(しょうろく)や著者略歴が重要な判断材料になります。(中略)とくに、抄録は選書の際の重要な要素です。※抄録(しょうろく)とは、出版物や文献の内容要約のこと。


図書館が求める出版物

分野では、「参考図書」「料理」「洋裁」「手作り」「高齢者」「生き方の本」「住まいの入門書」「話題の本」「読物」「絵本」などが人気です。


出版のタイミングは、社会の出来事に合わせると良いでしょう。需要の多い季節物はとくにそうです。「クリスマス」「入学」「修学旅行」「節句」「七夕」「林間学校」「運動会」「遠足」ものなどはそれぞれ季節に合わせて作るべきです。夏休み用の本であれば六月に刊行されていなくては夏休みに利用できません。

             
●書籍「変わる出版流通と図書館」より
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尾下 千秋 著
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日本エディタースクール出版部 (2004年4月初版)
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