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辰濃 和男 氏より (書籍「文章のみがき方」より)

このページは、書籍「文章のみがき方(辰濃 和男 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・大切なのは、書きたいこと、伝えたいことははっきりと心でつかむことです。そのとき、静かな炎は、必要な言葉を次々にあなたに贈ってくれるでしょう。


・自分の気に入った文章を書き抜くことは、あなたの文章をみがくことになります。


・書き抜くことで、その著者からより深く学ぶことができる。


・(書き抜くと)自分がどういう文章を「いい文章」だと思ってきたのか。のちに、自分の心の歴史をたどることができる。


・文章に対する感覚を研ぐのには、・・・・・繰り返し繰り返し音読せしめる、或は暗証せしめると云ふ方法は、まことに気の長い、のろくさいやり方のやうでありますが、実は此れが何より有効なのであります。」と谷崎潤一郎も書いています。


・私の机上には「逆引き広辞苑 」という便利な辞典もあります。いってみればこれは「言葉を探すための辞典」です。


・いい文章を書くために必要なことは、まず書くことです。


・このことだけはどうしても相手にわかってもらいたい。その一途な思いがあるからこそ、文章に命が吹き込まれるのです。


・「些細なこと」をいかに詳細に、わかりやすく伝えることができるか。


・松久宗琳先生が教えてくれるとき、「瀬戸内さん、仏像を彫るということは、木のなかにいらっしゃる仏様におでまし願うんだ。木をずっと削いでいって、・・・・仏様のお肌にノミが当たって血が出る、そこまで削がなければほんとうの仏様ではない」。そういうふうに教わりました。


・土地の言葉を大切にする
「おめどご、好ぎだ」といえば、まだかなりの迫力を生むだろう。


・漱石は「真面目に考え、誠実に語れ、真摯に行え」といいましたが、お遍路で得たことは動詞で考え、動詞で語れ、動詞を行え」ということでした。


・「私はこうして文章を書いていますが、去年書いた文章はすべて不満であり、いま書いている文章も、また来年見れば不満でありましょう」(三島由紀夫)


・渾身の力というのは瞬発性のものだけでなく、持続性のものでもあるということがよくわかります。

     
             
●書籍「文章のみがき方」より
辰濃 和男 著(タツノ カズオ)
岩波書店 (2007年10月初版)
¥819(税込)
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