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出版業界の豆知識

[ ベストセラーの方程式 ]

ベストセラーはある機関によって産み出されている

書籍「良書の選びかた(出口 一雄 著、河出書房 刊)」1956年5月初版と古い書籍からですが、「ベストセラーは次の機関によって産み出される」と紹介されています。

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一、書評家(厳正批評家から、なれあい書評家に至るまでの数十名の評論家郡)

二、大新聞(朝日、毎日、読売等)の学芸欄、書評欄

三、「日本読書新聞」、「図書新聞」、 「読書タイムズ」などの“今週のベストセラー”

四、週刊誌(週刊朝日、サンデー毎日、週刊サンケイ、週刊読売等)の書評欄

五、「出版ニュース」(旬刊)の“全国ベストセラー調査”

六、「日販通信」、「新刊月報」、「新刊ニュース」、「日教販通信」等、取次店のP・R機関誌。

七、「図書館雑誌」(日本図書館協会の機関誌)、「学校図書館」(全国学校図書館協議会の機関誌)、「私の本棚」(NHK読書委員会による企画放送)。

いずれもそれぞれの立場において新刊書の選定、推薦を行っている。

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すでに存在しないものがあったり、現状のベストセラーが産み出される理由はもっと多角化しています。が、50年以上も前に書かれた書籍にも関わらず、現代のベストセラーが産み出されることと大きく変わっていないことが理解できます。


そして、7つに共通していることは、本をよく読む人たちからベストセラーが出ているということがいえます。また、書評ジャーナリズムを形成するものの実態として以下を紹介しています。


----- ここから ※1956年の書籍からの情報です。-------------------

○日刊新聞-----

特に「朝日新聞」、「毎日新聞」、「読売新聞」、「東京新聞」等の読書欄(週一回)


○週刊新聞-----

「日本読書新聞」(日本出版会)、
「図書新聞」(図書新聞社)、
「読書タイムズ」(全国出版協会)


○週刊誌-----

「週刊朝日」=“週刊図書館”欄、
「サンデー毎日」=“読書室”欄、
「週刊読売」=“図書室”欄、
「週刊サンケイ」=“週刊図書室”欄


○旬刊-----

「出版ニュース」=“いかに本を読むべきか”、“はがき書評”欄その他


○月刊-----

「読書相談」(日本図書館協会)、
「読書春秋」(国会図書館)、
「学校図書館」(全国学校図書館協議会)、
「図書館界」(日本図書館研究会)、
「図書館雑誌」(日本図書館協会)、
「季刊図書館学」(東京大学図書館協学会)、
「読書文化」(読書文化の会)、
「びぶろす 」(国会図書館。官庁図書館研究会)


○取次店関係-----

日販=「日販通信」(半月刊)同「新刊月報」、
東販=「新刊ニュース」(書店版半月刊・目録版月刊)、
日教販=「日教販通信」(半月刊)、
栗田=「栗田雑誌通信」(旬刊)、同「栗田書籍速報」、
共同書籍他七社=「連合月報」(月刊)


○版元関係-----

「理工図書ニュース」(工学書協会)、
「出版ダイジェスト」(梓会)、
月刊「図書」(丸善)、
「書斎の窓」)有斐閣)


○小売店関係-----

月刊「机」(紀伊國屋書店)


○その他-----

「新読書」、「出版新報」、「出版通信」、「帆刈出版通信」、「科学図書新聞」、「博報堂月報」、「読書通信」(旬刊、日本古書通信社)

なお、日刊新聞中、地方有力紙は大体において新刊書紹介を随時掲載している。

----- ここまで -------------------------------------------
     
             
●書籍「良書の選びかた」より
出口 一雄 著
¥130
河出書房 (1956年5月初版)
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