岡崎 武志 氏より (書籍「ベストセラーだって面白い」より)
このページは、書籍「ベストセラーだって面白い(岡崎 武志 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「ベストセラー」本は、少し寝かせて、後から読んだほうがおもしろい。
・本好きの御用達店、東京・神田神保町「東京堂書店」のウィンドウに飾られる、自店の売り上げベスト10を、購入の参考にしている人は多い。
・ベストセラーを狙うとしたら、三〇年前のベストセラーを研究してみることだ。意外なヒントが隠されているかもしれない。
・独自のベスト10を築き上げている書店もある。例えば東京の「五車堂書房」だ。住所がすごい。千代田区永田町一丁目七番一号。すなわち国会議事堂の敷地内にある。くわしく言えば国会議事堂参院側個別棟の地下に、洋品店、理容店などいくつかの商店が入っていて、五車堂書房もその一つのなのだ。
・東京、神奈川に七店舗を展開していた「青山ブックセンター」は、美術系の写真集、画集、デザイン関連の書籍をなどを取り揃えたお洒落な書店。
・(山下書店 東京ドーム店)店長の岡野淳一さんによれば、「うちでは他所の書店でよく売れている本は売れないんです。OLさんは来ないですし(笑)。
・子ども本を読ませたい、と願わない親はいない。しかし、どんな本を選べばいいのか、どうやったら本好きの子どもに育つか・・・・これが難しい。
銀座・教文館六階にある児童書・絵本の専門店「ナルニア国」は、そんな悩める親の手助けをしくれる本屋さんだ。
・「ナルニア国」は、全国から書店員、図書館司書、児童文学関係者などプロや大人が集う児童書専門店である。
・千代田区神田神保町「書泉グランデ」六階。鉄道関係の書籍、雑誌が揃うことで有名だ。フロアの半分が鉄道、乗物関係の本、ビデオ、DVDで埋め尽くされている。そのアイテム数と充実度はまさに日本一。
ほかの書店では片隅に追いやられた鉄道ファンが、通称「鉄ちゃん」にとって、ここは夢見る花園であり同士が集う殿堂だ。
・中国関係書専門店の「東方書店」は、東京都千代田区神田神保町にある。同店は一九五一年に、日中出版文化の交流を目的として創業。中国・香港・台湾などの書籍、および雑誌の輸入と販売を手掛けてきた。(中略)
あたりまえだが、本棚に並ぶ背文字はどれも漢字だらけ。宮崎駿アニメ『ハウルの動く城』も『霍爾移動城堡』に。
・ポーラ文化研究所が二〇〇三年に発表した「おしゃれ白書」
・昔から日本人は好きなのだ、ライバル対決が。
『早実vs.駒大苫小牧』中村 計・木村 修一 著 朝日新書
・本当にみんな痩せるのがお好きなようで、ついには岩波新書がダイエット本まで出した。
『人はなぜ太るのか』 岡田 正彦 著 岩波新書
・この数年、藤原正彦『国家の品格』、安倍普三『美しい国へ』、坂東眞理子『女性の品格』がベストセラーになった。あるいは落語や着物のブームも含めて、「和」への回帰が異常気象のよいに日本を覆っている。
・ベストセラー本は「時代を映す鏡」である
・過去に「ベストセラー」について書いた本でベストセラーになった例はないようだ。
●書籍「ベストセラーだって面白い」より
岡崎 武志 著
¥1,575(税込)
中央公論新社 (2008年2月初版)
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