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書店員は編集者を待っている!新書編
※編集会議 2008年12月号より
ジュンク堂書店 新宿店 平川逸郎さん
「“売る”ところまでしっかり仕事している編集者を応援したくなります」
▼ 電話や訪問していい時間帯は?▼
土日は基本的に忙しいですが、月曜日の朝は品出しする本が少ないので比較的余裕がありますね。対応が難しいのは、出版社ごとに決まっている新書の発売日。一気に多数の新刊が届くので大変です。また、新刊が入ってくるのは14~15時ですから、日中は忙しいですね。午前中か夜遅くのほうが落ち着いてお話しできると思います。時間のかかるご相談の時は、前もって電話をいただけるとありがたいです。
▼ 売れる新書を見つけるための情報源は?▼
「朝日新聞」の日曜版の書評や、「連想出版がつくるWEBマガジン〔KAZE〕風」(http://kaze.shinshomap.info/)の「新書に訊け!」コーナーやブログなども活用して、注目の新刊を発見したり、棚作りの参考にしています。また、新書は刊行までのスパンが短く社会の流れを反映しやすいので、どんなトピックスがいま話題なのかを、新聞やテレビなどでもチェックしています。
▼ 日々、たくさん発刊される新書の中で、「売れる」と判断する基準は?▼
初日に新書が複数冊売れるのは、ベストセラーの前兆。すぐに追加注文しています。また、リーマンブラザーズの経営破綻など、話題の時事ネタに合ったタイトルは動きがいいです。さらに、新書の帯も売上げを左右する大切な要素。最近はイラストや漫画入りの帯が増え、全体的に太くなる傾向にあります。色もピンクなど目立つもののほうが売れます。
▼ 棚作りのポリシーは?▼
話題のニュースと連動した棚づくりを心掛けているので、まずは時事ネタに関係のある書籍を目立つ位置に並べます。それ以外は、類似した内容の新書や、著者が同じ新書を一列に陳列。新書の内容は幅広く、実用書のコーナーなど、他の売り場で展開できるものも多いです。スペースがあれば店内のあちこちに置いて販売機会を増やしています。当店は広いので、置き場を増やす提案もうれしいですね。
▼ ジュンク堂書店新宿店で新書が売れるスポットは?▼
新書のランキング台(写真上)は、レジ前という好立地。レジに並ぶお客さまから注目されています。新書コーナーの棚では、上りエスカレーターの前に伸びるメイン通路に面した棚(写真下)の動きがいいです。男性向けの新書(経済・経営など)なら少し高め(1~2段目)の位置に、女性向けの新書(実用的内容・源氏物語関連など)なら少し低めの位地(3~4段目)に並べるよう、心掛けています。
※編集会議 2008年12月号より
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※ジュンク堂書店 新宿店
住所:〒160-8455 東京都新宿区新宿3-29-1 新宿三越アルコット6~8F
電話: 03-5363-1300
営業時間:午前11時~午後9時
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