塩沢 実信 氏より (書籍「売れば文化は従いてくる」より)
このページは、書籍「売れば文化は従いてくる~出版12社の戦略と商魂(塩沢 実信 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・雑誌の売上げが書籍より多い国は、他国に見られない
・「出版業というのは、特異な個性を必要とするもので、たいてい一代限り、子供にあとをつがせても、うまく行く可能性はすくないというのが戦後の常識であった」(大宅壮一氏)
・岩波茂雄を昭和二十一年二月十一日に、多年、出版文化につくした功労により、文化勲章を授けられた。岩波は「文化の配達夫にすぎないものが、自分達の著者である学界や芸能界の一流人といっしょに受けるわけにはいかない」と固辞したと伝えられる。
・岩波書店の経営の合言葉は『余り儲けすぎずに損せずに』というものである。
・相賀社長が提唱した「四つの誓い」とは、次のような言葉だった。(小学館 相賀徹夫氏)
一、良心 事に当たり、良心の命にかたむけよう。生涯に悔いを残さないために。
一、勇気 勇気は地の塩だ。勇気を財産にすれば、死さえも友とすることができる。
一、自由 権力・暴力・財力いかなる圧力にも囚われない自由。不拘束の自由人が出版人の資格である。
一、愛 愛より美しく、愛より強烈なものは宇宙に存在しない。愛の無限大のエネルギーを信じよう。
・編集が強いと理想ばかり走っちゃって、売れない本を平気で作っちゃう。いいものはできるかもしれないけど、営業的にはゼロと。(集英社)
・“創作出版”とは、「まず自分で企画を立てて、適切な著者を発見し、原稿の完成まで著者と苦労をともにする。そして宣伝によって、できた本の読者人口を開発してゆく」というものだった。(光文社)
・本来、純文学は商売にはなかなかなりにくいもの
・「一人トップに三人を部下とした一組ずつをつくり、単行本をつくらせています。」(青春出版社)
●書籍「売れば文化は従いてくる~出版12社の戦略と商魂」より
塩沢 実信 著
¥1,575(税込)
日本経済評論社 (1985年11月初版)
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