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書店員アンケート “こんな編集者を待っています!”
書店員の本音アンケート “こんな編集者を待っています!”
※編集会議 2008年12月号より
書店員と良い関係を築くために、どんなことに気をつけたらいいのだろうか。ここでは書店員へのアンケートをもとに、「印象に残った編集者」を紹介します。
印象に残った編集者
●自社の本位外で面白かった本を教えてくださるとうれしいです。そのほか、映画化やドラマ化などの映像化情報や、書籍の著者の、メディア露出情報が聞きたいです。
●担当している本のコンセプトやターゲットだけでなく、なぜその時期に発売するのかなども明確に説明できる編集者は信頼できます。また、本の装丁の相談に来て、発売されたあとも店に立ち寄ってその展開の様子を見ていく方は好感が持てます。
●制作段階で意見を聞きに来てくれて、それを実際に取り入れてもらった時は、「目利き書店員として認められたんだ」という気持ちになり、うれしかったですね。本を並べる以外にも現場から協力できるんだと。そうして発売された本には正直、愛着がわきました。
●今後の伸びが期待できる要チェックな新人作家をよく教えてくれる、なじみの編集者がいるのですが、知識も豊富でとても頼りにしています。最近の注目作家のほか、本や著書のメディア露出情報、著者の近況なども聞きたいです。
●新シリーズ開始や新創刊など、勢いがある時に熱意で巻き込んでもらえると応援したくなります。編集した本のアピールポイントをはじめ、どういった本と並べてもらいたいかなど、内容とリンクした販売方法を考えていれば聞きたいです。また今後、どんな企画を考えているのかも気になります。
●次号以降の展開や雑誌の今後の方向性、競合誌をどの程度意識しているのかが知りたいです。また、誌面に対する多少厳しい意見に、「でも……」「そうは言いますが……」などと言われると、書店員にわざわざ意見を聞きにこなくてもいいのでは、と感じてしまいます。手書きのPOPを持参するなど、多少でも書店側のことを気にかけてくれる人がうれしいですね。
●書店のブログで紹介した本の著者を連れて編集者が来店してくださり、売り場を見て喜んでくださったのは、とてもうれしかったですね。数字しか見えない営業の方と違って、手がけた本にどれだけ愛情を込めたか語る編集者の営業には本への愛が見えます。
●やはり、熱い思いを持って担当媒体への思いを語ってくれる編集者の方は印象に残ります。それと、本は本屋でしか売れないもの、ということがわかっている方はとても話がしやすかったように思います。雑誌や書籍を愛し、書店も愛してくださっている方とは意気投合します。
※編集会議 2008年12月号より
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