ピエール・バイヤール 氏より (書籍「読んでいない本について堂々と語る方法」より)
このページは、書籍「読んでいない本について堂々と語る方法(ピエール・バイヤール 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・目次
序
Ⅰ 未読の諸段階(「読んでいない」にも色々あって…)
1 ぜんぜん読んだことのない本
2 ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本
3 人から聞いたことがある本
4 読んだことはあるが忘れてしまった本
Ⅱ どんな状況でコメントするのか
1 大勢の人の前で
2 教師の面前で
3 作家を前にして
4 愛する人の前で
Ⅲ 心がまえ
1 気後れしない
2 自分の考えを押しつける
3 本をでっち上げる
4 自分自身について語る
結び
訳者あとがき
・じつは、本を読まずに本の内容をかなり正確に知るもうひとつの方法がある。それは、他人が本について書いたりすることを読んだり聞いたりすることである。
・私は本にざっと目を通すが、仔細に読むことはしない。
・著者は、自分の本について読者がどう思っているかを誰よりも知りたがるもの
・作家は自分の本についての要約や詳しいコメントなどまったく期待していない。それはむしろしないほうがいい。
・みずからが創作者になること
・「本を読まないですませる」方法を説く本書が売れるということは、その売り上げに比例して他の本が売れなくなるということである。いや、ひょっとしたら、この本だって「読まずにすませる」輩が出てくるかも知れない。ピエール・バイヤールは結局自分で自分の首を締めていることにならないか。 ※訳者あとがき 大浦 康介氏
●書籍「読んでいない本について堂々と語る方法」より
ピエール・バイヤール 著
大浦 康介 翻訳
¥1,995(税込)
筑摩書房 (2008年11月初版)
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