ハイム・G・ギノット 氏より (書籍「子どもの話にどんな返事をしてますか? 」より)
このページは、書籍「子どもの話にどんな返事をしてますか? ~親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる(ハイム・G・ギノット 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・たいての親は、言葉のもつ破壊的な力に気づいていない
・アンディは満足せず、同様の質問をくりかえした。「ニューヨークで捨てられた子どもの数はどれくらい?アメリカ全体ではどのくらい?ヨーロッパでは?世界中ではどのくらい?」
アンディの父親はやっと気づいた。息子が心配していたのは社会の問題ではなく、個人の問題だった。アンディの質問は捨てられた子どもへの同情心からというより、捨てられることへの恐怖心から生じていた。捨てられた子どもの数を知りたかったのではなく、自分が捨てられないことを確認したかったのだ。
・説教や批判は恨みを生むだけ
・聞き手が共感と理解をもってそれらを受け入れてやると、緊張がやわらぎ、とげとげしさが消える。
・子どもの多くの質問の裏には、確認したいという欲求がある。(中略)事実を確かめようとするより、子どもの気持ちに反応したほうがいい。
・ほめる対象は子どもの努力や成果であって、性格や人格ではない
・怒りを表現する三つのステップ
最初のステップは、動揺した気持ちをはっきり口に出して言うことだ。(中略)第二のステップに進む。「私、怒っているの」「私、すごく怒っているの」「私、かんかんに怒っているのよ」と、怒りを強めながら表現する。(中略)第三のステップに進む必要あるかもしれない。それは、怒っている理由を説明し、こちらの反応や、とりたい行動を述べるものだ。
・なんて面白い質問なの!
・言葉は一方で、つくりあげたり、活力を吹き込んだりする力を、他方で、脅かしたり、打撃を与えたりする力を持っている。
・子どものなかに責任感を育てるには、親の側に、ある程度とスキルが必要になる。つまり、子どもがどんな感情を抱いても、それを感じるのを認めるという態度と、その感情を扱うために容認できる方法を示す、というスキルだ。
・「何か不愉快なことがあったのね」
「あなたにはいい日じゃなかったみたいね」
「だれかにつらい目にあわされたのね」
こうした叙述的な表現のほうが、「何があったの?」「どうしたんだい?」といった質問より好ましい。
・宿題について子どもに口うるさく言うべきではない。
・子どもによっては、宿題をやっているあいだ、大人の近くにいるのを好む子もいる。問題を考えたり本の一節を理解しようとするとき、だれかに聞いてほしいのだ。
・自立心を育むには、次のような言葉を使う。
「もしあなたがそうしたいならね」
「あなたはそのほうがいいと思うのね」
「それは完全にあなたの選択よ」
「あなたがどう決めても、私はいいわよ」
・子どもは「早く!」に抵抗する
・自分の感情に直面させる
・公平にではなく、それぞれ独自に愛する
・親は捨てることを匂わせて子どもを脅すべきではない。冗談半分でも、怒ってでも、子どもを捨てることを匂わせてはならない。
●書籍「子どもの話にどんな返事をしてますか? ~親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる」より
ハイム・G・ギノット 著
菅 靖彦 訳
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