立花 隆 氏より (書籍「ぼくはこんな本を読んできた」より)
このページは、書籍「ぼくはこんな本を読んできた~立花式読書論、読書術、書斎論(立花 隆 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・僕は、誰かに話を聞きにいくときは、その人が書いたものをほぼ全部読んで行きます。
・僕の仕事部屋にある書棚は、一段四〇冊ぐらい本が入って、七段ありますから、書棚一つで三〇〇冊くらい入ります。それが一つ半ということは、一テーマ五〇〇冊くらい読んでいることになります。
もっとも全頁読まずに、部分的に読む本が多いんですが、それにプレスして、雑誌の記事とか論文とか、インタビューとかもあるわけですから、インプットとアウトプウトの比率は、少なくても百対一くらいになると思います。
・ 「人間は生まれながらにして知ることを欲している」※ 形而上学(アリストテレス 著)
・目的としての読書、手段としての読書
・本来の意味の古典とは、クラシックスという言葉が意味するもの、ヨーロッパでクラシックスといえば、ギリシャ、ローマの古典を指すわけです。
・私が神田でハシゴをするときには、だいたい書泉、書泉グランデ、三省堂アネックス、東京堂あたりをのぞき、場合によっては、それに専門店を加える。
・ひたすら読む
・「実践」に役立つ十四ヵ条
以下、最初に断っておくが、あくまで仕事と一般教養のための読書についてであって、趣味のための読書についてではない。
(1)金を惜しまず本を買え。
(2)一つのテーマについて、一冊の本で満足せず、必ず類書を何冊か求めよ。
(3)選択に失敗を恐れるな。
(4)自分の水準に合わないものは、無理して読むな。
(5)読みさしでやめることを決意した本についても、一応終わりまで一ページ、一ページ繰ってみよ。
(6)速読術を身につけよ。
(7)本を読みながらノートを取るな。
(8)人の意見や、ブックガイドのたぐいに惑わされるな。
(9)注釈を読み飛ばすな。
(10)本を読むときには、猜疑心を忘れるな。
(11)オヤと思う個所(いい意味でも。悪い意味でも)に出合ったら、必ず、この著者はいかにして得たか、あるいは、この著者の判断の根拠はどこにあるのかと考えてみよ。
(12)何かに疑いをも持ったら、いつでもオロジナル・データ、生のファクトにぶちあたるまで疑いをおしすすめよ。
(13)翻訳は誤訳、悪訳がきまめて多い。
(14)大学で得た知識など、いかほどのものでもない。社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質、特に、二〇代、三〇代のそれが、その人のその後の人生にとって決定的に重要である。若いときは、何をさしおいても本を読む時間をつくれ。
・私の好みの書斎の条件は、①外界から隔絶された、②狭い、③機能的に構成された、空間である。
・文学を読むことで得られる大事なことは、それによってつちかわれるイマジネーションですね。
・何かに興味を持ったら、関連の本は十冊は読むべきなんです。
・なぜ東京堂かといえば、神保町の大手三店(他に三省堂、書泉)の中で、いちばん規模は小さいが、いちばんグレイドが高いからである。タレント本のような下らない本はあまり置いていないから、客質がよく、店内が静かでゆっくり本を選べる。店員の質が高く、品ぞろえもしっかりしている。
●書籍「ぼくはこんな本を読んできた~立花式読書論、読書術、書斎論」より
立花 隆 著
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