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マンガ好きは、本もよく読む!?
子どもを持つ親であれば、マンガばかり読んでいるのはどうかと感じることも少なくありません。しかし、マンガを読むことは本当に良くないことなんでしょうか。
文部科学省が平成16年度に実施した『親と子の読書活動等に関する調査』があります。その中から、 マンガと読書の関係についての調査結果があるのでご紹介いたします。
その調査によると、「多くのマンガを所有している児童・生徒は、本も好きでよく読んでいる」とあります。
---- 『親と子の読書活動等に関する調査』より ------------------------
マンガと読書の関係
★多くのマンガを所有している児童・生徒は、本も好きでよく読んでいる
<児童・生徒調査>
・ マンガを151 冊~200 冊所有している児童・生徒は、「本を読むことが好き(92.6%)」が9割を超えている。
・ マンガを150 冊以上所有している児童・生徒は、150 冊以下の児童・生徒と比べて、1 か月の間に1 冊以上の本を読んでいる割合が高い。
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特に、出版界ではマンガや図書館、古書店を敵対視した見方を取ることが多いです。しかし、本当にマンガや図書館、古書店が出版界の売上げを下げる要因なのでしょうか。
これらにあげたものに共通する点、それは“活字を読む人たち”であるということ。つまり、“読者”だということではないでしょうか。
もしかしたら、本を読まずゲームをする人たちやテレビを見る人たちに活字の世界にどう注目、興味を持ってもらうことが重要なことなのかもしれません。
マンガであれ、書籍であれ、雑誌であれ、“読む”という行為は同じです。長い目で捉え、読む行為を習慣化し、マンガから書籍や雑誌にきっかけ作りが必要なことかもしれません。
また、アンケートの中には、本の選び方ということ項目があり、書店や先生に対しての提言も含まれています。
---- 『親と子の読書活動等に関する調査』より ------------------------
◆本の選び方
・ 書店などで何年生向きなどもう少し解りやすく表示してもらいたいです。
・ 書店でたまに見ますが簡単な説明やPRが書いてあったり例えば、「泣ける本」とか「こんな気分を味わえる」とか「恋愛中の君に」など、あれば選びやすいかと思います。
それから毎月学校の先生などからお勧め本2-3冊を紹介して頂けたりしたらよいかと思います。どんな本を読んだらよいのかわからないのだと思います。かつて自分もそうでした。
平成16年度文部科学省委託事業
図書館の情報拠点化に関する調査研究
平成16年度
財団法人日本経済研究所
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※文部科学省のサイトで『親と子の読書活動等に関する調査』のページにリンクします。