小林 一博 氏より(書籍『雑誌のつくり方』より)
このページは、書籍『雑誌のつくり方~編集制作の実務から費用まで(小林 一博 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・わが国における雑誌のはじまりは、慶応三年(一八六七年)幕府の開成所の教授であった柳河春三が創刊した『西洋雑誌』といわれる。
・一九六〇年代から、雑誌の細分化はつづいている。ということは、読者の志向が多岐、多様化していることであろう。情報化時代などといわれ情報量が増えてくるにしたがって、読者はかえって困惑しはじめた。
・書籍・雑誌の各部の名称と内容順序
みみ
天(あたま)
のど
・企画のための資料づくり
初心者には、金久保通雄著『編集企画』をすすめる。
・見出しのつけ方
見出しをつけるためには、まずしっかりと原稿を読んで、原稿内容の全体をはっきりつかまなければならない。原稿のテーマは何か、何を主張しているのか、強調点は何か、などを知ることが第一である。
・見出しの種類は、大見出し、中見出し、小見出しとあるが、これはさらにタテ見出し、横見出し、飾りつきの見出し、凸版見出し、写真などに焼き込んだ見出しなどにわけて考えることができる。
・見出しをつける場合の注意としては
①原稿の主張・強調点を表現する(文章のヤマをつかむ)
②大見出し、中見出し、小見出しは関連をもたせる。見出しだけを拾ってよめば、大体の論点がつかめるなどの工夫をする。
③二本見出し、三本見出しの場合は、それぞれの関連はいうまでもなく、凸版にしたり地紋で飾るなどの工夫をする。
④漢字ばかり、かなばかりの見出しは避ける。
⑤ゴシック体の見出しを多様すると紙面が黒く、重々しく、野暮ったくなる。
⑥表題、見出しの大きさと写真・イラストの組み合わせ、スペースのとり方を工夫する。
・鈴木敏夫著『採算点入門』
●書籍『雑誌のつくり方~編集制作の実務から費用まで』より
小林 一博 著
現代ジャーナリズム出版会 (1972年6月初版)
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