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“事典”と“辞典”の違い
“事典”と“辞典”、共に読み方は“じてん”と同じで意味合いも似ています。しかし、2つある以上は意味が異なります。実際にどのように使い分けるのでしょうか。書籍『本の小事典(江守 賢治 著)』より学んでみたいと思います。
-------- 書籍『本の小事典(江守 賢治 著)』より -----------------------------
現在では、事典と辞典とを一応区別している。すなわち、事典はエンサイクロペーディアをいい、ことがらを説明するものであり、辞典はディクショナリをいい、ことばを説明するものである。
したがって、両者を区別して呼ぶときは、事典はこれを「ことてん」(subject book)といい、辞典はこれを「ことばてん」(word book)といっている。
-------- 引用はここまで ------------------------------------------------
また、事典という言葉を最初に使ったのは、平凡社が『大百科事典』を刊行した際に使ったのが日本初とされています。
-------- ↓↓↓ 書籍『本の小事典(江守 賢治 著)』より ↓↓↓----------------
事典という語は、昭和六年、平凡社が「大百科事典」の刊行に当って用いたのが最初で、それ以前には、事彙という語はあったが、事典という文字はなかった。
●書籍『本の小事典』より
江守 賢治 著
明治図書出版 刊(昭和30年6月初版)