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出版社が執筆依頼する際に使う“原稿依頼書”
出版社が著者や作家に執筆依頼をする際に使う原稿依頼書というものがあります。依頼は会って依頼する場合や手紙、電話、メール、FAXとあります。
依頼する際に説明する項目は、書いて欲しいテーマや題名、原稿量(字数や400字詰め何枚など)、締切日、執筆料(いつどこに支払うか)などです。
具体的にどのような書式になっているのか2つの書籍から学んでみたいと思います。『雑誌のつくり方(小林 一博 著)』と『編集者作法(伊吹 和子 著)』から引用いたします。
---------- 書籍 『雑誌のつくり方(小林 一博 著)』 より ---------------------
原稿依頼書
拝復
先日小誌「○○○」××月(××週)号にご執筆をお願い致しましたところ早速ご快諾いただきまして、誠に有難く、厚くお礼申しあげます。
つきましては、先日お願いしました通り左記要領にて玉稿お送りくださいますようお願いいたします。
題名
原稿枚数 枚(四〇〇字詰)
原稿料 一枚金 円(または小誌一頁当り 原稿料)
原稿〆切日 月 日(××月(××週)号掲載)
なお、写真、図表等ご使用に際しましては、担当編集員よりお願いしました通り別途配慮させていただきます。
(例)
「 」 月号執筆の件
一、テーマ
ニ、原稿枚教 枚(四〇〇字) 写真、図等 枚
三、原稿送付日 月 日
四、執筆にあたっての小誌へのご意見
月 日 ご住所
御芳名
○○○編集部
○○ 宛
(例)
寄稿受領のお礼
前略
小誌××月号にご執筆下さいましたお原稿○月○日左記の通り受領いたしました。
テーマ名
原稿枚数 枚(四〇〇字詰) 写真 枚 図表 枚
なお、今後とも小誌「 」にご指導ご支援をたまわりますようお願い申しあげます。
月 日 ○○○編集部
担当
殿
●書籍『雑誌のつくり方~編集制作の実務から費用まで』より
小林 一博 著
現代ジャーナリズム出版会 (1972年6月初版)
※amazonで詳細を見る
---------- ここまで ------------------------------------------------
---------- ここから 『編集者作法(伊吹 和子 著)』 より ------------------
拝啓
・・・・・・の候ますます御清祥のおんこととおよろこび申し上げます。小社刊行物につきましては平素より御力添を頂き厚く御礼申し上げます。突然書状にて申し上げる失礼をお許し下さいませ。
このたび小社発行の雑誌『○○○○』では、○月号に、○○○○○○についての記事を企画しております。つきましては、先生にぜひ御寄稿頂きたくお願い申し上げる次第でございます。
要領は左記の通りでございます。
記
題材 「○○○○○○」について
枚数 四百字詰原稿用紙○○枚
締切 ○○○○年○月○日
掲載誌 『○○○○』○月号 ○○欄 ○月○日発売
御執筆頂けますかどうかは来る○月○日の午前(後)○時に電話にてお伺い申し上げます。お留守になります場合は、お取次様にお返事を仰せおき頂ければまことに幸甚でございます。
ご多忙のところまことに恐縮でございますが、右、何とぞよろしく御高配賜りますようお願い申し上げます。
敬具
○○○○年○○月○○日
「○○○○」編集部
●書籍「編集者作法」より
伊吹 和子 著
¥1,545(税込)
日本エディタースクール出版部 (1989年3月初版)
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---------- ここまで ------------------------------------------------
また、日本推理作家協会のサイトでも「原稿執筆依頼書」がありますのでご参考にどうぞ。
※日本推理作家協会のサイトにある「原稿執筆依頼書」PDFファイルが開きます。