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出版社の新聞広告位置
出版社の出す広告に、新聞1面下の三八広告があります。三八広告とは、3段を8つに分けてあるスペースのことです。その8つある広告枠には、ある傾向があります。それは一番右端に硬い本の出版社が出すことが多いということです。
また、新聞の2面以降の全五段や半五段広告にも各出版社のこだわりがあります。岩波書店は2面に、そして講談社は奇数面に掲載することが多いです。その当たりの出版社における新聞広告位置について書籍『本の情報事典(紀田 順一郎 監修)』より、学んでみたいと思います。
----------- 書籍『本の情報事典(紀田 順一郎 監修)』より ---------------------
掲載位置を固定するよう希望する出版社が若干ある。
右端を希望する出版社・・・・・岩波書店、平凡社、有斐閣、三省堂。
左端を希望する出版社・・・・・講談社、主婦の友、旺文社、学習研究社。
特殊例として、四番目の新潮社、三番目の角川書店、二番目または五番目を希望する文藝春秋。しかし、原則的には出版物の内容によって、右からカタイものの順に左へと、また、原稿の濃淡なども考慮に入れて各新聞社で位置を決めるのが通例のようである。
このように掲載位置の固定の希望は一面に限らず、二面以降の場合にも二社以上の掲載には同様に扱うことにしているが、なかには全五段などの場合にも面について希望している社がある。例えば岩波書店の二面、講談社の奇数面への希望がそれである。
●書籍『本の情報事典』より
紀田 順一郎 監修
出版ニュース社 (1986年12月初版)
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