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長岡 義幸 氏より(書籍『出版と自由業』より)

このページは、書籍『出版と自由~周縁から見た出版産業(長岡 義幸 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・リアル書店では入手しづらいので、読者はネット書店に向かう。ランキングに顔を出すと、ほかの人も気になって紹介ページを覗き、注文。


・経済省「商習慣報告書」


・「子どもとでかけるあそび場ガイド」


・当時、文芸社は「協力出版」、新風舎は「共同出版」、碧天社は「共創出版」、幻冬舎ルネッサンスは「個人出版」などと呼称していた。


・既刊本の全文ネット公開
カウンターカルチャー系の出版物を数多く手がけるポット出版が2005年12月24日から興味深い試みをはじめている。(中略)『同姓愛入門』(伏見憲明編著)を同社のサイト上で全文無料公開したのだ。(中略)


沢辺さんは、この試みを<一つの「実験」だと考え>、ふたつの目的を提示する。「インターネット(無料の情報)と出版物(有料の情報)との関係や、共存の道を探る」「無料公開しても、在庫は引き続き販売し、この公開と販売がどういう影響を及ぼすのかはかる」というものだ。(中略)


<時事性の強いものではありますが、これまで、販売冊数へのマイナスの影響はみられません。因果関係はわかりませんが、むしろ、10~20%のあいだで、増加していると思います>とのことだ。(中略)


「うちは年に1、2点はゲイネタの本を出していて、ノンケの出版社としては断トツの知名度があると思います。『同姓愛入門』の無料公開により、こういう路線をきちんとやる出版社だということをより広く知ってもらいたい。


・近い将来、再販制が見直し、ないしは撤廃されるのは間違いない。これが出版産業の大きな転換点になるだろう。私はこれをチャンスだと考えている。

             
●書籍『出版と自由~周縁から見た出版産業』より
長岡 義幸 著
出版メディアパル (2009年3月初版)
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