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著者や作家の平均印税はいくら位?
本を書くこと、それは夢の印税生活と言われることがあります。では、実際に著者や作家の方が平均どれくらいの印税をもらっているのでしょうか?2000年初版と少し古い書籍になりますが、『作家デビュー抜け道ガイド(もの書き観察学会 著)』より学んでみたいと思います。
--------- 書籍『作家デビュー抜け道ガイド(もの書き観察学会 著)』より ----------
印税のお話
出版界の通例から、印税は「定価×部数×10%」と言うのがもっともポピュラーでしょうか。1998年の新刊書の平均定価は1173円です。
そして新刊発行点数は3万1709点、その部数は1億4836万冊と言われ、一点あたり平均4679冊売れたことになります。ですから、上記の式に数字を入れてみると1173×4679×0.1=19万6947。新卒サラリーマンの初任給ほどにしかなりません。(これが売上全体から見た平均値ということになります。)
ところで業界ではベストセラーといわれるモノは小説の場合、3万部売れればよく売れたといわれ、書店の店頭でよく売れているなぁと実感するのは10万部を超えるくらいからともいわれています。
初版を7000部として、先ほどの式に当てはめてみますと、
初版で1173×7000×0.1=821100円。よく売れて1173×30000×0.1=3519000円、ベストセラーになって1173×100000×0.1=11730000円となります。
ちなみに100万部を超した作品は1998年度わずかに3点のみ。印税でお金持ちになるのがいかにたいへんなことかお分かりいただけるでしょう。
●書籍『作家デビュー抜け道ガイド』より
もの書き観察学会 著
メディアパル (2000年4月初版)
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