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ハーバート S.ベイリー Jr. 氏より(書籍『出版経営入門』より)

このページは、書籍『出版経営入門 新装版~その合理性と非合理性(ハーバート S.ベイリー Jr. 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「出版する」すなわち「公けにする」


・私の知る限りでは、出版に関する本は沢山あるけれども、出版の経営に関する本は見たことがない。出版経営者の一般入門書として最もすぐれているのは、チャンドラー・B・グラニス編“書籍出版の現状”(未訳)だが、経営者にとって、もう一冊だけ必須の教科書をあげるなら、スタンレイ・アンウイン著“出版概論”(日本語版=布川・美作共訳日本エディタースクール出版部刊)ということになろう。


・出版社の部門構成はふつう次のように分かれている。

編集
デザイン
制作
販売
経理
経営(役員室)


・著者は自分の本がどうなるかについては多大な関心を抱いているが、実際のところ、自分の本のためにどれだけ編集上の手間がかけられるかについてはたいした関心をもっていない。


・販売部は編集部と同様、直接、外部環境に接触している。その任務は本を読者に届けることである。だから販売部は、潜在読者は誰なのか、それがどこにいるのか、どうしたらそれらの読者に接近しうるかを知らなければならない。


・本を売る方法として第一にあげられるのは、献本することである。それはおそらく最も効果的な方法といえよう。しかし同時にそれは、金のかかる方法でもある。だから一冊献本するたびに何冊かの本が必ず売れるという確信がもてなければ、この方法は利用できない。


・出版進行図

著者
社長・社長補佐
編集者(企画編集)
編集者(原稿編集)
制作部
印刷所
販売部
営業部
経理部
商品管理部


・印刷部数の決定

1、印刷にかかる時までにかかった費用

 a、編集費-----企画開発・審査のための費用をふくむ
 b、デザインの費用
 c、制作部における見積りと印刷所選定のために費用
 d、abcに関連した一般経費
 e、整版費(組版費、製版費、その他印刷をはじめるまでにかかったすべての制作費)

2、印刷がはじめられてから以後にかかる費用

 f、制作費(スリ代、用紙代、製本費)
 g、販売費
 h、在庫保管費
 i、在庫価値に対する利子
 j、fghに関連する一般経費


・重版の整版費が高ければ高いほど、また販売スピードが早ければ早いほど、最適発行部数の変化は急ではなくなる。


・営業経費

A 本の大きさ(頁数)に関係するもの
 1 編集費
 2 デザイン部門費(とくにさし絵のある本の場合)

B 印刷部数または販売部数に関係するもの

 1 製作費(重版回数が増える)
 2 販売費
 3 広告宣伝費-----つかみどりの広告費を除く
 4 発送・倉庫経費

C AおよびBに関係しない固定費(一般管理費)

D つかみどりの広告費


・印税率は、出版社のあいだであまり大きな差異を示していない。大部分は一五パーセントといったような標準を決めている。しかしこのような標準率は、特定の著者に対しては破られることがしばしばある。他の出版社との競争があるからである。


・出版計画

著者
書名
担当編集者
判型
制作原価
営業費

定価
印税
印税前払
広告費
売上収入予測
売上予測
類書


●書籍『出版経営入門 新装版~その合理性と非合理性』より
ハーバート S.ベイリー Jr. 著
箕輪 成男 翻訳
出版メディアパル (2007年5月初版)
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