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スリップの果たす役割は大きく3つ
書籍の中には、スリップと呼ばれる短冊型の2つ折りのカードが挟まれています。長さ13cm、幅4.5cm程度で、引き抜きやすくするために上部に丸い切込みがあるのが特長です。この切り込みが丸いことから「ぼうず」とも呼ばれたり、「ふんどし」とも言っています。
では、このスリップにはどんな役割があるのでしょうか?スリップの果たす役割には大きく3つあります。
1、売れた本を補充するため。
2、どのような本が売れたか、集計、分析するためのデータとして使うため。
3、書店に対する売り上げ報奨金のため。
売り上げ報奨金とは、スリップをまとめて出版社に送り返すと報奨金がもらえるという制度です。出版社によってやっているものです。
最近はオンラインで在庫管理や発注しているので売れた本のスリップは捨てるケースが増えてきました。しかし、書店側ではこのぼうずの部分に本が入荷した日付を書いたりして今でも欠かせない書店があります。
また、書店が出版社に返本する際に、スリップのない本は“古本”とみなされて返品を受け付けてくれないケースがあることから大切なものとなっています。
スリップに書かれていることは大きく8つ
1、番線印を押す箇所
2、注文冊数の記入欄
3、書名とサブタイトル
4、著者名
5、発行元名
6、価格+税率
7、ISBN
8、Cコード です。
※出版社によって書かれていることが多少異なります。
※スリップの色も、出版社によって変えています。
スリップの大きさや色について、更に詳しく知りたい方はこちら
http://www.1book.co.jp/000462.html