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新人賞の傾向と各賞を見分けるポイント
作家になるための登竜門のひとつが新人賞です。各出版社や地方自治体などが主催しています。新人賞を狙うためには、各々の傾向と賞を見分けるポイントを知ることが必要です。作家の若桜木 虔氏の書籍『プロ作家養成塾』から学んでみたいと思います。
------ 書籍『プロ作家養成塾』(若桜木 虔 著)より ----------------
①エンターテイメント系か純文学系か?
境界は曖昧だが、それでも傾向はある。受賞作を一読すれば、だいたいわかる。
②大人向けかジュニア向けか?
一口に大人向けと言っても、文体や内容の難易度も違う。
ジュニア向けでも、ターゲットの年代や、作品のテーマは細かく分かれている。
③ジャンルは何か?
賞の名称や応募要綱だけでは、詳細なジャンルの判別は難しい。受賞作で研究すること。
④内容の難易度や、題材は何が好ましいか?
斬新な内容であることは必須だが、賞ごとの傾向もある。
ミステリーではトリックの重要度、歴史物ではフィクションの度合いなどにも違いがある。
⑤地方賞か出版社主催か?
地方自治体などが主催する賞は、作家デビューには直結しないと考えたほうがよい。
⑥選考委員は誰か?
選考委員の得意ジャンルにも注意すること。得意ジャンルには特に点が辛くなる傾向がある。
⑦応募作品数
ビック・タイトルほど応募数は少ないが、実力が無ければ倍率も関係ない。応募数が少なくて競争率が低くても、該当作なしになる可能性もある。
●書籍『プロ作家養成塾~小説の書き方すべて教えます』より
若桜木 虔 著
ベストセラーズ (2002年3月初版)
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