能戸 清司 氏(書籍『うまい!といわれる文章はどう書くか』より)
このページは、書籍『うまい!といわれる文章はどう書くか(能戸 清司 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「本の中身」を自分のものにする技術(中略)
ページの余白に簡単な感想やコメントを書くこむ人もいる。夏目漱石が自分で読んだ本にそうした短評や雑感をこまめに書き入れていたことは有名な話だ。(中略)
私はたいていの場合、折りぱっなしのままにはしておかない。あとでもう一度その箇所をたしなめ、アンダーラインを引くか、あるいはノートにメモを書きうつして、後日の資料にしている。
・〔はじまる・はじめ・はじめる〕「初」(主として名詞・副詞的に)年の初め、初めての経験、初めの日。「始」(主として動詞的に)御用始め、式が始まる、手始め、始めと終わり、・・・・・・を始めとして。
・同義語・同類後を覚えよう
・三島由紀夫のように、「 」は普通の会話体、『 』は心の中の独自にとそれぞれ使い分けている作家もある。
・ある文章心理学者の説によると、漢字に二に対して平仮名三という割合が一番読みやすい
・接続助詞としての「が」の普通の用法は、第一に「しかし」「だが」という意味で、前の句と反対の句が後に続く時に使われる。次に第二の用法として「それゆえ」「それから」といった意味で、前の句から導く出されるような句、因果関係の句が後に来る時に使われる。さらに第三の用法として、反対でもなく因果関係でもなく。単に「そして」という程度の、ただ二つの句をつなぐだけの無色透明の使い方がある。
・同じ助詞を続けるな
・文章は、他人に自分の思想や意思を伝える手段である。相手にわからせることが最大の目的だ。
・文章にリズムをつける
・同じ語はくり返すな
・最初の三行が勝負だ
・人ひきつける「書き出し」のテクニック
「具体的な描写から始めよ」※丹羽文雄氏『小説作法』より
●書籍『うまい!といわれる文章はどう書くか』より
能戸 清司 著
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