坪田 知己 氏(書籍『2030年 メディアのかたち』より)
このページは、書籍『2030年 メディアのかたち(坪田 知己 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「多対一のメディア」、別の言い方をすれば「マイメディア」。これこそが究極のメディアなのです。
・マスコミは、基本的に不特定多数を相手にビジネスをしていますから、情報を渡す相手が誰で、その人にとって重要な情報は何か、ということを無視します。
・インターネットが、もともとは米国の軍事用のコンピュータ情報網であったことはよく知られています。
・「Web(ウェブ)」とはクモのことで、世界中に張り巡らしたクモの巣のような仕組みという意味です。WWWを開発したのは、ティム・バーナーズ(一九五五―)というイギリス人でした。
・メディアは「一対多」→「多対多」→「多対一」というかたちで進化する。情報が氾濫する「多対多」時代のリーダーだったグーグルの次に「多対一」時代のリーダーがどのように登場するかが焦点となる。
・グーグルは「多対多」時代の王者
・サービスの終着点は、「一人一人の顧客に対して最適であること」です。
・一九五二年に、日本テレビ放送網がテレビの免許を得て以来、一二六社が免許を得たのですが、五〇年以上にわたって、倒産したテレビ局は一社もないということが、この業界の特質を表しています。
・EPIC2014が示唆するところは大きい
(参考映像:http://www.youtube.com/watch?v=Afdxq84OYIU)
・私は数年前から、「四つの信頼パターン」という分類をしてきました。
一つ目は「権威による信頼」です。(中略)
二つ目は「みんがそういうから」ということによる信頼です。(中略)
三つ目は「友人による信頼」です。(中略)
四つ目は「自らの体験、経験」です。
・「ニュース報道や番組作りは目的ではなく手段。見た人が行動し、故郷を、“誇れる街”にしていくことが目的」※中海テレビ放送の高橋孝之専務取締役
・究極のメディアとは(中略)
これまでの答案を見ると二つの傾向があります。一つは知識の整理についての答案です。たとえば、私がカメラを買いたいと考えたときに、「あなたのぴったりのカメラはこれです」と、デザインや仕様を示し、他との比較も提示してくれるようなメディアです。(中略)もう一つの答案のタイプは、感覚の誇張です。(中略)もし嗅覚や味覚の伝達が可能になり、料理のレシピ、グルメ情報が利用すれば、より具体的な情報になるでしょう。触覚が遠隔伝達できれば、布の手触りを再現できるわけで、衣料品のネット販売にはプラスに働くでしょう。
●書籍『2030年 メディアのかたち』より
坪田 知己(つぼた ともみ) 著
講談社 (2009年9月初版)
※amazonで詳細を見る