佐藤 章 氏(書籍『ヒットを生み出す最強チーム術』より)
このページは、書籍『ヒットを生み出す最強チーム術(佐藤 章 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・社内の開発者と社外の専門家たちとの関係を、「目利きと火知り」と称しています。(中略)火知りとは、文字通り「火を知る人」、つまり火を起こせる人です。(中略)私たちが一緒に仕事をしているデザイナーやコピーライターなどは、火を起こせる人、つまり職人、クリエイターということになります。
・商品のコンセプトとは、商品のコピーにつながるもの。ひと言でズバリ、商品の本質を言い表すものでなければなりません。
・ミュウヘンでは、ハンス・ボルフィンガーという名の知れたビール職人と出会うチャンスがありました。そこで何気なく聞いたのです。
「どうすれば、美味しいビールがつくれるんですか?」と。
その問いに彼はこう答えました。
「つくるんじゃない。醸し出すんだ」
・大きな商品サイクルについても紹介しておきましょう。
「基本→模倣→発展→混沌→新基本」のサイクルです。
・前例にこだわっていては、サプライズのある“化学反応”は生まれません。
・私がよく使うテクニックに、具体的なビジュアルや音声のイメージに訴えるやり方があります。(中略)味覚は、感覚的かつ複雑なものなので、微妙な表現するのは困難です。私はあえて擬態語を使います。
「のどにジュワッとくる感じ」
「スッとノドを通った後に、ボッと熱さがこみ上げてくる感じ」
・インプットをノートに書き出す(中略)
書くという行為によって記憶の中に刷り込んだり、頭の中で整理したりするのが目的です。
●書籍『ヒットを生み出す最強チーム術~キリンビール・マーケティング部の挑戦』より
佐藤 章 著
平凡社 (2009年9月初版)
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