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秋田 喜代美 氏(書籍『読む心・書く心』より)

このページは、書籍『読む心・書く心(秋田 喜代美 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・世界には約3,000種類の言語がありますが、その中で、文字をもつ言語は78にすぎません。また文字を読めない成人は南アジアでは50%以上であり、全世界では8億8,400万人(一九九五年ユネスコ調べ)になるといわれています。


・うんと びっくりしたときの あ
なにかを みつけたときの あ
あくびの あ
ひやかす あ
がっかりしたときの あ
おなじ あ でも、きもちによって、
いろんな こえに なる、
おなじ あ でも、
つよく みじかく いうのと、
よわく ながく いうのとでは、
ちがったきもちを あらわす。
ほかの もじでも ためしてごらん。


・(※『水戸黄門』の番組は)だいたい8時43分くらいになると「この紋所が目に入らぬか」といって徳川幕府を示す三つ葉葵の紋章の入った印籠が見せられ、悪い人がひれふすという展開になっています。ですからこの番組を見ている人は、「今に印籠が出てくる、もう出てくるころだぞ」と筋の展開を予想しながら見ていることになります。


・ただ文字さえ追って見ていれば自然にわかってくる・・・・・・、といったものではなく、心の中で意識的につなぐ活動をしなければいけないわけです。


・文章を読んでいくときに、事実と意見や主張の部分を見分けながら読むことが大切だといわれます、けれどもそれだけでなく、根拠となる事実や理由づけと主張との関係を考えてみることもとても大切なことなのです。


・ステファン・トゥールミン


・書くことは気づくこと


・作文と小論文の違いは、論文では筆者の意見や考えが明確に記されていること、その考えを支えるためにできごとを分析する視点が必要であることです。


・文章を読むことは受動的に頭の中に情報が入っているように思われるけれども、能動的に読み手がかかわることが大切


●書籍『読む心・書く心~文章の心理学入門』より
秋田 喜代美 著
北大路書房 (2002年11月初版)
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