石塚 しのぶ 氏(書籍『ザッポスの奇跡』より)
このページは、書籍『ザッポスの奇跡(石塚 しのぶ 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「一日の一〇%にあたる時間でもいい。『社員と、顧客に幸せを届ける』、その研究に、みんなが心を傾けたら、会社はどう変わりますか?」これは、ザッポスのCEO、トニー・シェイからの挑戦である。
・自分が求めるものを探して、気楽に次々と靴を試着する。そんな体験を、自宅のリビングにいながらにして、パジャマを着たままで顧客が楽しむことができる。それが、ザッポスの提供したいショッピング・エクスペリアンスなのだ、とトニーは言う。
・「ザッポスは何の会社ですか」(中略)
「ザッポスは、『たまたま販売業を営んでいるにすぎない』、サービス・カンパニーです」
・ ザッポスの「10のコア・バリュー」
1 サービスを通じて,WOW(驚嘆)を届けよ(中略)
2 変化を受け入れ,その原動力となれ(中略)
3 楽しさと,ちょっと変わったこと、をクリエイトせよ(中略)
4 間違いを恐れず、創造的で、オープン・マインドであれ(中略)
5 成長と学びを追求せよ(中略)
6 コミュニケーションを通して、オープンで正直な人間関係を構築せよ(中略)
7 チーム・家族精神を育てよ(中略)
8 限りあるところからより大きな成果を生み出せ(中略)
9 情熱と強い意思を持て(中略)
10 謙虚であれ(中略)
・ザッポスのCEO、トニー・シェイは、「ザッポスは投資家のものではない。社員みんなものです」と強調する。
・「毎日一%向上する努力」を呼びかける。
・アマゾンも脱帽した、史上最強の顧客主導型企業
・アマゾンは「最新のITを駆使し、顧客満足を自動化する」、そして、ザッポスは「人とITの強みをフル活用し、最強の顧客感動体験を創造する」アプローチだ。
・ザッポスは、アマゾンに勝てないから買収されたのではない。むしろその反対だ。「ウェブ時代における究極の顧客エクスペリアンスの実現」について、ザッポスが創立以来十年をかけて培ってきたそのノウハウを、この買収によってザッポスから学び、取り入れるというのが、アマゾンの本意であると私は見ている。
・「採用辞退ボーナス」(中略)会社の業務に従事する前に、「ここは、本当に自分が働きたい会社なのか」と自問自答して決意を固めてもらうことが、何より重要だとザッポスでは考えている。
・ザッポス本社の受付ロビーにある「ザッポス・ライブラリー」と呼ばれる本棚には、トニーをはじめザッポスの経営トップが、「社員に是非読んで欲しい!」と推薦する本がずらりと並んでいる。そして、これらの本は、誰でも好きなだけ持ち帰ることが許されている。しかも「ライブラリー」とはいっても、貸し出しではなく、持ち帰って自分のものにしてもかまわないのである。実のところ、これは、我々のような訪問者にとっても無料開放されていて、「気になる本があったらどうぞご自由に」としきりに勧められた。
・「私たちは、お客様を驚嘆させるためなら、ほとんど何をしてもいいんです」(※ある女性社員の言葉)
・「個」を活かすリーダーは、「ライフロング・ラーナー(生涯を通じて学ぶ人)」の姿勢をもっている。
●書籍『ザッポスの奇跡~アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは』より
石塚 しのぶ 著
東京図書出版会 (2009年11月初版)
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