千尾 将 氏(書籍『本を書くための本』より)
このページは、書籍『本を書くための本(千尾 将 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・毎日書く。一日に二百字詰めの原稿用紙二枚書いたら、一年間に七〇〇枚、本一冊分の原稿枚数をこなすことになる勘定だ。
本業としての仕事をもつ人や主婦が、片手間にものを書く秘訣の一つはこれだ。
・ベテラン編集者は、売れる本をつくるコツの一つは、本をつくるま前に、その本のコマーシャルをつくることにある
・本を書く場合の切り口で非常に重要なのは、意外性である。“あれっ”と思わせる切り口が本を面白くするわけである。
・“量は質に転化する”という言葉がある。確か、カール・マルクスのいったものだと思う
・推敲は重ねるもの
・一晩または二~三日おいてから推敲したほうがよいのはなぜだろうか。これは、創造性の開発のテクニックに登場する“アイデアの熟成”と共通しているように思う、思いついたアイデア、急にひらめいたグッド・アイデアが頭に、メモしておいて、二~三日たってから再検討し、料理したほうがよい、という考え方である。
・ものを書くにあたって、断定的な表現をする場合には、本当にそれが事実であったかどうかを考査すること------これは常に明記すべき、もの書きの心得である。
・外国の出版物の冒頭に“娘や息子に本書を捧げる”などと書いてあるのは、“死んだら、印税の相続人ですよ”という意味も含んでいる、と友人が説明してくれたことがある。
・一年のうち、本が売れるのは春と秋。特に秋は昔から“読書の候”ということで、最もよく売れる時期になっている。その代わり、八月と十二月は本が売れない時期だという。
・新書版一冊書くのに、二百字詰めの原稿用紙で六〇〇枚くらいは書かなければならない。
・著者献本と著者割引制度(中略)
通常五~一〇冊くらいは著者用に無料で献本されることになる
●書籍『本を書くための本~構想から、取材・執筆、本を出すまでのノウ・ハウ
』より
千尾 将 著
実務教育出版 (1986年5月初版)
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