酒井 光雄 氏(書籍『商品よりも、ニュースを売れ!』より)
このページは、書籍『商品よりも、ニュースを売れ!(酒井 光雄 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・篠原昇司(しのはら・しょうじ)日本経済新聞社「日経MJ(流通新聞)」編集長。
プレスリリースは本当にたくさんいただきます。サッとでも必ず目を通すので、見ないでいきなり捨てるというようなことはありません。ただ、できれば新聞記事のように見出しや数行の「リード文」を冒頭につけてもらうとか、短時間でも「この情報は記者にとって有益なのかどうか」がわかるようにコンパクトに書いてあるとありがたいですね。(中略)見出しとリード文、そしてイラストや写真が結構大事です。
・報道されるには、「へ~」「ほう~」「そうなんだ!」という感嘆詞につながるコンテンツが欠かせない。
・あえて販路を限定し、そこでしか手に入らないことを売り物にして名物化させるケースがある。JRの駅や空港で販売し、知らぬ間に自ら東京名物と名乗った東京バナ菜(グレープストーン)や、デパートの伊勢丹がそのマーチャンダイジング力を生かした「伊勢丹限定」「伊勢丹先行」商品の例がある。
・八塩圭子氏によれば、「ニュースが一番枯れている時期は一月後半から二月と夏、通称『夏枯れ』」だという。この時期に、何かニュースになるようなネタがあれば、取り上げられる可能性が他の時期よりも高い。
・矢野 貴久子(やの・きくこ)
株式会社カフェグローブ・ドット・コムを設立。「cafeglobe.com」をスタートさせ、同メディアは現在、月間八〇〇万ページビューの人気サイトに成長。
目に留まるというのは、キャッチコピーに心を惹かれるか写真に心を惹かれるか、どちらかである場合が多いですね。(中略)要はどれだけ発信側が思いや愛情を込めて考え抜いたものであるかが大事で、それは見ればすぐにわかります。
・企業はできあがった結果だけを報道してもらおうとしますが、メディアの人たちにとっては結果よりも過程、プロセスの方が面白い。試行錯誤にドラマがあるということなのですね。
・テレビもラジオも、情報素材としては早いようで遅いところがあります。テレビもラジオも、新聞を一番参考にしています。ただ、同じ素材をそのまま出すことはしません。八塩圭子氏
・企業や商品・サービスに関する新聞や雑誌の記事をよく読んで研究すると、記事には一つの流れがあることに気付く。それは、具体的に次の四つのステップを踏んでいることが多い。
【STEP1】 世の中の変化や現状を記載
【STEP2】 すでに知られている企業の動きや対応
【STEP3】 本論:この記事で新たに紹介する企業の取り組み事例
【STEP4】 記者やライターによる総括
・報道されたという告知を行う際にも、単に「テレビ番組で紹介されました」という記載だけに終わらず、「○月○日の二三時から放映されたテレビ○○(放送局名)の番組○○○○で、デフレの中でも検討したヒット商品として、弊社商品○○○○が一〇分間にわたって放送されました。詳しくは報道内容を取りまとめた弊社サイトの取材日記(取材された際の顛末を社内スタッフがまとめたページをHP上に用意する)をご覧ください」という具合にする。
●書籍『商品よりも、ニュースを売れ!』より
酒井 光雄 著
日本経済新聞出版社 (2010年3月初版)
※amazonで詳細を見る