アル・ライズ 氏、ジャック・トラウト 氏(書籍『ポジショニング戦略[新版]』より)
このページは、書籍『ポジショニング戦略[新版](アル・ライズ 著、ジャック・トラウト 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・情報社会でベストなコミュニケーション法、それは、メッセージを単純にすることだ。過ぎたるは及ばざるごとし。研ぎすまされたメッセージでなければ、消費者の頭の中には食いこめない。
・アメリカでは毎年3万タイトルもの本が出版されている。これは、二四時間不眠不休で一七年間読書を続けても読み切れない量である。
・消費者の頭の中に入りこむ簡単な方法は、一番乗りすることだ。一番乗り(早い者勝ち)の法則の有効性は、難なく証明できる。世界で最初に北大西洋の単独飛行に成功したのはチャールズ・リンドバーグだが、二番目に単独飛行を成功したのは?簡単に答えられない。
・あらゆる広告が目指す目標のひとつは、「期待をかきたてる」ことだ。「その商品やサービスは、あなたが期待するような役割を果たしますよ」という幻想をつくりだす。しかも速やかに。それが広告だ。
・ハーバード大学の心理学者、ジョージ・A・ミラー博士によれば、平均的な人間の脳が同時に処理できるのは七項目までだという。記憶すべき数字に七ケタが多いのはそのせいだ。電話番号が七ケタなのも。世界七不思議も、カードゲームのセブンカードスタットも、白雪姫と七人のこびとも、ゆえあって「七」なのだ。
・繰り返して言おう。あなたが成功したいなら、ライバルのポジションを無視してはいけない。もちろん、自分のポジションを無視するなど言語道断だ。
・リーダーは圧倒的に優位(※業界リーダー)
平均的に見て、人の脳に最初に刷りこまれたブランドは、二番手のブランドの二倍、そして二番手は三番手の二倍の市場シェアを獲得する。これが歴史の常だ。
・広告戦略を練るのも大事だが、毎年ずっと同じテーマで繰り返す勇気もまた、同じくらい大事なのだ。
・既に強力なポジションを確立したライバルに正面攻撃を挑んでも、消費者の頭の中をめぐる戦争には勝てない。迂回してもいい。潜行してもいい。直接対決だけは絶対に避けるべきだ。
●書籍『ポジショニング戦略[新版] 』より
アル・ライズ 著
ジャック・トラウト 著
川上純子 翻訳
海と月社 (2008年4月初版)
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