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書籍『ダカーポの文章上達講座(ダカーポ編集部 編集)』より

このページは、書籍『ダカーポの文章上達講座(ダカーポ編集部 編集)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・新聞記事についての「原則」のいくつかは、わたしたちにとってもかなり有益なものである。その「原則」を、以下に箇条書きにしてみよう。

①センテンスが長すぎないこと。「が」を乱用して文を続けないこと。
②主語と述語動詞を難しすぎないこと。
③主語を大事にすること。
④主語の前に長い説明をつけた頭でっかちの“福助文”にしないこと。
⑤漢字が多すぎないこと。仮名ばかりにしないこと。難しい漢字にはふりがなをつけること。
⑥文語調、文語脈、漢語調、漢語脈の語はなるべく避けて、日常の会話に出る話し言葉を使うこと。
⑦「開始する」「停止する」のように、同じの意味の字をダブらせてできている熟語動詞は「始める」「やめる」に、「説明が行われた」「答弁を行う」など熟語動詞をわざわざ名詞に使い「行う」をつける表現も「説明された」「答弁する」とする。
⑧二重否定やまわりくどい言葉はなるべく使わないこと。
⑨外来語や専門語をあまり使わないこと。
⑩「ため、このため、ところ、ので、が、また、から、さらに、しかし、もの、なお」など、一つの記事の中で同じ言葉を何回も使わないこと。
⑪翻訳詞、直訳体は使わないこと。
⑫形容詞や副詞は、そのままか言葉のすぐ前にもってくること。
⑬カッコや符号は文章の流れを妨げるのでなるべく避ける。
⑭略語を文の最初から使わないこと。
⑮たとえなどを使って分かり易くすること。
⑯ひとり合点しないこと、注や図解をつけること。
⑰内容に応じて箇条書きの方法を取り入れ、一読して分かり易い文章にすること。


・学ばずと最初から文章がうまいという人は、まずいない。訓練して上手になっていくのだ。スポーツと同じである。文章の練習方法としていちばんいいのは、好きな作家の文章を原稿用紙に書き写すことだと、昔からよくいわれる。


・「推敲」の「推」はオす、「敲」はタタく。


・「推敲」とは、自分が表現しようとする「論理」や「感覚」が百パーセント読むひとに伝わるようにするために、①内容について②字句について、文章を練ることである。名文家といわれるほどのひとは、書いたものを、いってみれば懐に入れて暖める。そうして、欠陥や不十分な箇所を何度も何度も書き直す。


・ワープロでの推敲法(中略)

ワープロを使っているひとは、必ずプリントアウトして読むことだ。音読するとなおいい。それで「読みづらい」「ひっかかる」「わかりづらい」「空虚だ」「ありきたりだ」という印象をもつような文章は、手を入れる必要がある文章なのだ。


・「このビールはうまい」とストレートにいっても、少しも面白くない。買いたくなるような気持ちにさせるには、どうすればいいか。そのために、イメージをかきたてるフレーズがいるんです。「コクがあるのにキレがある」とか。


・阿刀田高さんに聞く
肝心なのは、書き上げてすぐ推敲するのではなく、しばやく間を置くことです。


・大岡玲さんに聞く
たくさんの言葉を書いて徐々にそぎ落とす


・浅田次郎さんに聞く
------読み方のポイントはみたいなものはありますか?
黙読するより音読したほうがずっと文章が頭に入るね。文章のリズムっていうものがはっきり分かる。いわゆる名文といわれるものは、必ずといっていいほど音楽性がある。リズム感がある。それは音読するとよく分かる。


・浅田次郎さんに聞く
気に入った小説を原稿用紙に書き写す。短編から始めて、長編まで。文章上達のための第一歩だ。


・どの入門書にも共通しているのは、「接続詞を安易に多用している文章は悪い文章である」ということだ。


・短文を書くコツ(中略)

①書いて書いて書くまくること。(中略)
②他人の文章をまねる。(中略)
③観察力を磨く。(中略)
④最初の3行がすべてを決める。(中略)
⑤難しい言葉は避ける。(中略)
⑥一般論はいらない。(中略)
⑦主観の強い文章はとかくひとりよがりになりがちである。(中略)
⑧書く前に「構成」をしっかりと考える。(中略)
⑨接続詞は極力使わないこと。(中略)
⑩簡潔な文体であること。(中略)
⑪段落は4~5行に区切るのがいい。(中略)
⑫読点は一気に読めるところまでつけない。(中略)
⑬人物紹介の書き方に習熟する。(中略)
⑭引用文は極力短くする。(中略)
⑮辞書、用字用語辞典、歳時記などを座右におくこと。(中略)
⑯具体的に書いて抽象的な概念を読みとらせること。(中略)
⑰他人が書かないことを書いてこそ読むひとの心をつかむ。(中略)
⑱知識はできるだけ文章の背後に隠すこと。(中略)
⑲「書くこと」は「読むこと」である。(中略)
⑳他人に批評してもらうこと。


・編集担当の小沢一郎さんは言う。「長年やっていますが、こんなに直さないでいい原稿も初めてでした。大学生ですから、そう文章力はないと思い、アンカー(最終的な原稿を手直し)のライターも用意したのですが予想は裏切られました。原稿の締め切りを数度に分けましたが約束を一度も破らない。楽な仕事をさせてもらいました(笑)」※乙武洋匡さんのこと


・人間はつまるところ、人間にいちばん興味を持っている動物である
※大宅壮一氏


・人間にとって最大の情報は人間である
※山本夏彦氏


・情報には「いまここにあるものを伝える」ということと、「知らないものを発見させる」という二つの役割がある


●書籍『ダカーポの文章上達講座 完全版』より
ダカーポ編集部 編集
マガジンハウス (2000年4月初版)
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