親野 智可等 氏(書籍『親ががんばらないほうが子どもは伸びる!』より)
このページは、書籍『親ががんばらないほうが子どもは伸びる!(親野 智可等 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・少しの進歩を、5倍、10倍にするには(中略)
自分へのいいイメージを作っていくこと(中略)たとえば、次のようなことができると思いいます。
●お手伝いをがんばっている写真を貼っておく
●スポーツ大会で優勝した賞状を目立つところに掛けておく
●上手に書けた習字を貼っておく
●親子や兄弟で仲良く写っている写真を貼っておく
・結果だけでなく、過程を見る
・興味を持ったときが、伸ばしどき
・宿題の間違いを指摘すると、不機嫌になります。でも、間違いをそのままにしておくのもどうかと思います。毎日毎日親子でけんかしながら宿題をやっています。どうしたらいいのでしょうか?(中略)
子どものノートを見たら、まず最初に次のようなことを言ってあげてください。
●宿題を自分からやってえらかったね。
(がんばって宿題をやったことをほめる)
●この「春」という字の形がいいね。この「道」という字が上手だね。
(無理にでも、いいところを見つけてほめる)
その後で、次に進むのです。
●あ~っ、惜しい!違う字が3つある。どれかわかれば立派!
(このように少しクイズ的にしてみるだけでも、子どもの反応は違ってきます)
●あ~っ、惜しい!この字が違っている。惜しい!!
(いかにも悔しそうに言ってやると。子どもも悔しい気持ちになってきます)
・長所は短所の裏返しです。短所は長所の裏返しです。同じコインの裏表です。
・決して強制しないでください。親のあなたが誰かに強制されるのが嫌のように、子どもも強制されるのは嫌なのです。
・心の中の動きをいつも意識するようにしてみてください。これを「観賞」といいます。意識できる時間が長くなればなるほど、より意識的な人生を可能になります。
・ぜひ、あなた自身の人間としての経験を伝えてやってください。ぜひ、あなた自身の人間としての姿や内面を話してやってください。それが物語なのです。物語によって、初めて親が立体的に見えてくるのです。つまり、一人の人間として見えてくるのです。
一人の人間としてあなたから、子どもは多くのことを学ぶはずです。
一人の人間として親の人生は、子どもにとって最大の栄養となり得るのです。
親の経験は、目の前にある生きた実例でありモデルです。失敗も成功も、あれもこれも、すべて栄養です。それは、生きている文学なのです。
●書籍『親ががんばらないほうが子どもは伸びる!』より
親野 智可等 著
WAVE出版 (2008年2月初版)
※amazonで詳細を見る