米光一成 氏、小沢高広 著 氏(書籍『誰でも作れる電子書籍』より)
このページは、書籍『誰でも作れる電子書籍( 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・紙のしがらみ
商業印刷では、1ページづつ印刷していては効率が悪いため、16ページ分で1枚のハンコを作って一度に印刷する。裏表にそれぞれ16ページ分を印刷した1枚の紙を折りたたんで裁断し、これらを合わせて本の形に製本するので、16ページを「1折」(ひとおり)と数える。そのため書籍の総ページ数は、16ページ単位でキリのいいページ数にまとめる。
・米光:じゃあ、アマゾンで売った場合は?
小沢:アマゾンと著者とで分配します。契約方法がいくつかあるんだけど、オプンション契約(アマゾンでの販売価格を最安値とする、などの条件付き契約)を結んだ場合、著者が70%、アマゾン側が30%。ちなみに、アップストア(iPhone、iPad向けのアプリケーション)で販売する場合も、同じく7対3の割合になっています。
・小沢:電子書店化は作者も自由にできる、という契約になればいいわけですよ。
・米光:本を読むって、基本娯楽だからさ、ちょっとでもやなことがあったら、読まないんだよ。(中略)
ちょっとしたことで気が散ったりする。「娯楽だから、いい加減に作ってもいいや」じゃなくて、娯楽だからこそ、すごく徹底して気が散ることを排除したり、快適に読めることを配慮しないといけない
・ちゃんと作った紙の本はなくならない(中略)
紙の本は滅びない。しっかり作った本は続いていく。写真が出てきたからといって、絵画がなくなるわけじゃないように。
・電子書籍流通の販売手数料
キンドルストア・・・・・・30~65%
iBookstore・・・・・・30%
Smashwords・・・・・・15~48.5%
パブー・・・・・・30%
nau・・・・・・20%
●書籍『誰でも作れる電子書籍~今すぐできる制作から販売まで』より
米光一成 著
小沢高広 著
電子書籍部 著
インプレスジャパン (2010年8月初版)
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