高橋 恵治 氏(書籍『あたりまえだけどなかなかできない 文章のルール』より)
このページは、書籍『あたりまえだけどなかなかできない 文章のルール(高橋 恵治 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「型」をマスターしよう(中略)
文章には、大きく分けて2つの種類があります。「自己表現の文章」と「実用文章」です。(中略)
「実用文書」に第一に求められるのは、情報が正確に伝えられているかどうかです。そのため、新聞や雑誌の記事には決められた「型」となるものあり、その「型」どおりに書くことが求められます。
・材料をたっぷり、仕込みをしっかりしよう(中略)
1つのテーマで何かを書こうと思ったら、関連書を最低10冊程度、集めるのが理想的です。出版されている本を10冊も読めば、たいていのテーマについて自分の言葉で説明できる程度に詳しくなることも可能だからです。
・大まかな流れを書きつけよう(中略)
以下の順番に進めると効率よくできます。
(1)書き出したキーワードをグループ分けする(中略)
(2)グループの並び順を考える(中略)
・小見出しに書き方には、3つあります。
(1)段落内の結論を書く(中略)
(2)段落内の結論を使って興味を引き出すように書く(中略)
(3)段落内の言葉を使って書く
・「が」と「は」の使い分け(中略)
「が」は格助詞で、主語を指し示す強調する働きをします。「は」は系助詞で、主語がどこにかかっているかを示す働きがあります。
「が」は相手にとって新しい、あるいは未知の情報を伝える働きがあり、「は」は、相手にとって古い、あるいは既知の情報を伝える働きがあるとも言われます。(中略)
文章を書いていると、「が」を多用しがちです。「が」を減らす、あるいは「は」に言い換える工夫をすると、すっきりとした文章に変えることができます。
・意味によって漢字とひらがなを使い分ける
「事」と「こと」
事が起こったのは、その後である。
そこへは行ったことがない。
「時」と「とき」
時にはスポーツをしよう。
スポーツをしたいときがある。
「所」と「ところ」
そこは座る所ではない。
そこは口をだすところではない。
「通り」と「とおり」
その通りをまっすぐ行くと別の通りに出る。
あなたの言ったとおりだ。
・重言を避けよう(中略)
×一番最初(最後)に ○最初(最後)に
×価格が値上げします ○価格が上がる
×後で後悔する ○後悔する
×お体ご自愛ください ○ご自愛ください
×存亡の危機 ○存亡の機
×従来からの問題 ○従来の問題
×~にしかすぎない ○~にすぎない
×受注を受ける ○受注する
×従来から ○従来/以前から
×被害を被る ○被害を受ける
×突然卒倒する ○卒倒する
×今の現状 ○現状
×途中で中断する ○中断する
×元旦の朝 ○元旦
×内定が決まる ○内定する
×射程距離内に入る ○射程内に入る
×単に~だけ ○単に~/~だけ
×まだ未解決 ○未解決
×古来から ○古来
×募金を募る ○募金を呼びかける
×犯罪を犯す ○罪を犯す
×いまだ未完成 ○未完成
・誉めるポイントを3つ挙げます。
(1)相手の専門分野について誉める(中略)
(2)相手の家族、ペット、親しい友人・好きな人(アーティストなど)や店を誉める(中略)
(3)具体的に誉める
「○○の部分は、すばらしかったです」「特に○○は、感動しました」など。
・欠点は、裏返すと必ず長所に繋がります。「引っ込み思案→控え目、おしとやか」「騒がしい→元気」「根暗→思慮深い」「わがまま→正直・素直」など。
●書籍『あたりまえだけどなかなかできない 文章のルール』より
高橋 恵治 著
明日香出版社 (2010年5月初版)
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