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書籍『電脳売文党宣言』(アスキー 刊)より

このページは、書籍『電脳売文党宣言』(アスキー 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・原稿料は四〇〇字詰め原稿用紙で一枚なんぼ。一枚一〇〇〇円から五〇〇〇円が相場といわれるものの、某大学の名が冠される文芸誌の驚くべき五〇〇円から某PR誌の何と数万円まで、隔たりは深く、実態は神秘的。


・笠井氏:年に何冊の本を出すかにもよりますが、あと雑誌の掲載料が大きなファクターだね。長編の掲載料だと、初版印税の倍とか三倍の計算になりますから、何とかやっていける。


・情報処理語学文学研究会(JALLC)という団体があって、若手研究者が国文学の古典や日本史の史料を電子化したものをフロッピーで配布していますね。


・加藤氏:吉本隆明氏が『学校・宗教・家庭の病理』という非再販本を出しました。非再販本ですから、書店によっては一二五〇円から一〇〇〇円まで、いろいろな値段でならんでいましたが、案の定、大量に仕入れた大手書店では安く、規模の小さな書店では高い傾向が見られました。(中略)


七〇年後半にフランスが再販制度を全廃したため、中小書店や中小出版社が軒並み経営危機に陥り、本にかぎって再販制度が復活したことは示唆的だと思います。


すべてが自由価格というアメリカの場合は、図書館が日本とはくらべものにならないくらい充実していますし、いろいろな財団が小説や詩、批評の出版を援助しています。そういうバックアップ体制があるから、自由価格でも文学者が活動できるし、読者の手にも本が届くんです。


・ベストセラー第一位は動くまい。聖書の二五億部。一二〇〇以上の言語に翻訳されているし、年季が違う。活版印刷以後でいうことであれば福沢諭吉の『学問のすゝめ』の三四〇万冊も凄い。


●書籍『電脳売文党宣言』より
島田 雅彦 著
井上 夢人 著
加藤 弘一 著
笠井 潔 著
柳瀬 尚紀 著
アスキー (1997年2月初版)
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