小島 孝治 氏 書籍『電子書籍のつくり方・売り方』より
このページは、書籍『電子書籍のつくり方・売り方』(小島 孝治 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・文字サイズが変わって、行の切れ目が変われば、総ページ数も変わってくる。(中略)ビジネス書などの場合には、「35ぺージ参照」とか「次ページ参照」といった表現はあらかじめ「2章3項の図」のように変更しておく必要がある。
・「リフロー」とは、「Re」(接頭語で「再び」の意味)と「Flow」(流れる)というように、「改行を流れに任せる」という意味だ。逆に「ノンリフロー」型は「流れに任せない」という意味で、最初に決まった形をそのまま表示するというものだ。PDFがノンリフローの代表。(中略)
たとえば、小説などはリフロー型がよいだろうし、雑誌や図版の多い書籍の場合にはノンリフロー型がよいであろう。epub形式はリフロー型、PDF形式はノンリフロー型の代表型である。
・epub形式にして出版
今後の電子書籍展開において最も多くのビューワで見られる可能性がある有望なフォーマット。海外では主流になりつつある。
・JPEGは写真などフルカラーに向いており、PNGやGIFは図や色数が少ないもにものに向いている(圧縮率が高い)ので、ファイルサイズを抑えることができる。
・自炊編:紙の書籍を電子化する(中略)
①本をスキャンし、そのデータをパソコンへ取り込む
②(必要に応じて)OCRを通してファイルをPDF化
③持っているビューワに転送してPCやiPadで閲覧
・「アプリ型」は業者に任せるのが原則
・レベニューシェア(売上に応じた支払い:%比率)
・アップル申請フロー図
・流通している「紙の書籍」の裏表紙をみると、必ずどこかに「ISBN****」と記載されている。また表示されているバーコード(必ず2個ある)は、JANコードといい、書店など出版流通で使用されているものだ。POSなどで読み込み商品管理などにも活用されている。
・ISBN番号を取得するために申請する手順を紹介する。まず、日本図書コード管理センターのホームページにアクセスする。
このページから、サイト内の「図書コード取得のご案内」ページへ移動する。
・ISBNコードを取得し、書籍も完成したら、今度は実際にその情報を公のデータベースに登録して、誰でも閲覧できるようにしたい。このデータベースが(社)日本書籍出版協会は管理・運営している「データベース日本書籍総目録」だ。ここに登録すると、以下のところにも同時登録されるため、幅広く周知することができる。
●書籍検索サイトBooks(http://www.books.or.jp/)
●オリコン・リサーチ
●紀伊國屋書店
●Google
●日本書店商業組合連合会
●ブックサービス
●丸善
●取次会社(4社)
・朝日新聞の全5段広告であれば、1回で500万円もする。
・ケータイ業界では、2008年頃に、この「順位上げ」のマーケットが確立し、「順位上げ専門」の業者が存在した。
・2009年、最もダウンロードされた書籍系コンテンツではないかと思うが、弊社で開発したアプリ「雑学大全SELECT100」が総合トップを獲得した(中略)現在では総ダウンロード数は30万本を越えている。
・1冊の本を章ごとに「切り売り」する
●書籍『電子書籍のつくり方・売り方』より
小島 孝治 著
日本実業出版社 (2010年10月初版)
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