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[ 書店について ]

書店の新規出店数 推移 (2001年~2010年) 寄稿:冬狐洞隆也氏

2001年から 2010年までの新規書店出店数と総坪数、平均坪数の推移をご紹介したい。
 

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新規
書店数
前年比
総坪数
前年比
平均坪数
2001
376
▲37.3
36,697
▲37.1
97.6
2002
419
11.4
41,461
13.0
99.0
2003
355
▲15.3
43,393
4.7
122.2
2004
354
▲0.3
51,707
19.2
146.1
2005
381
7.6
50,964
▲1.4
133.8
2006
414
8.7
56,095
10.1
135.5
2007
389
▲6.0
66,140
17.9
170.0
2008
399
2.6
59,270
▲10.4
148.5
2009
290
▲27.3
42,214
▲28.8
145.6
2010
240
▲17.2
36,481
▲13.6
152.0

※大手出版社資料より

書店の新規出店数は“減少傾向”。全書店数が減ることは今後も続く

新規出店の将来としては人口問題が大きく圧し掛かってくる。2005年を基準として子供人口は 2015年までに 10年間に▲2,774千人。比較的お金を自由に使える生産年齢人口が▲7,615千人減少となり消費人口が減るので売上確保は難しい。


特に既存店の売上を新規店でカバーしようとしても順調には行っていない。出店数は減少傾向にあるが閉店数は大きく、書店数が減ることは今後も続く。


書店における新規出店条件は 2つ

直近 3年間を見ると 69坪以下の書店が 570店も減り逆に 300坪以上の新規書店が増加傾向に有る。新規書店を開店するのに投資した資金の回収も昔と違い 5年では回収できず 10年は掛かるようだ。書店としてはキャッシュフローが潤沢か又は親会社の援助があるかの企業書店だけが新規出店が出来る可能性を持っている。


立地条件も大都市圏周辺に回帰している、他の大手小売業も地方都市から撤退し 6大都市とその周辺に店舗を移動させているも、書店は資本力がなく如何することもできない。


1980年代の郊外店ビジネスモデルが崩壊し、限界市町村も出現し脅迫にも似たマスコミの報道に中小書店は将来を断念し閉店・廃業は今後も続くと思われる。大手チェーン書店が出店することによって周辺の中小零細書店の経営は益々厳しさを増しているのが現状である。

 
寄稿:出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏
 

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